以前の記事にも書いたように、私は『チャットレディ』という在宅ワークをしています。
このお仕事をするにあたり、少しでも会話上手になりたいと、図書館で会話やコミュニケーションに関する本を何冊も読みました。
その中でも特に「いいな!」と感じた本は購入して、今でも読み返しています。
ろくな職歴がなく長年引きこもりの私が、ノンアダルトのチャットレディとして少しではありますが収入を得ることができているのは、私なりに会話力を上げようと努力した、成果なのかなと思っています。
小学校から高校まで何度もイジメにあってきたし、コンプレックスだらけということもあり、人と接することから逃げるように、引きこもりになってしまいました。
人と接する事が怖くて逃げたくせに、ずっと1人ぼっちで話し相手がいないという状況は、かなり辛いものがありました。
けれどチャットで人と話すようになり、人と話す事の楽しさを、少しずつですが感じ始めています。
私もまだまだ人と話すことが得意なわけではありませんが、会話が苦手な人の苦手意識を少しでも軽くできればと思い、会話上手になるために学んだことをまとめてみようと思いました。
会話上手になるために必要なことはたくさんあるのですが、まずは押さえておきたい5つのポイントというのを私なりにまとめて、今回はその事について書いていきたいと思います。
もっと話したいと思われる条件① ポジティブな言動
ネガティブな考え方や、もともとの性格を無理やりポジティブにしようとする必要はありません。私なんてネガティブモンスターみたいなもんですし。
ただ性格や考え方はネガティブだとしても、話す時に使う言葉や態度は、極力ポジティブになるよう心がけます。
例としては
「仕事に追われて疲れた」➡「コロナ不況で大変な時なのに仕事があるのは幸せだ!」
「面倒くさい」➡「手強い案件だけどやり甲斐がありそうだ!」
のような感じです。
心の中では「面倒くさいな・・・」と思っていたとしても、口に出す時にはこのようにポジティブ化してから、発言するように心がけます。
そうすることで自分も相手も、いつでも前向きな気持ちでいられるので、必然的に気分が上がり、話していて楽しいと感じてもらいやすいです。
自虐的なことを言って笑いを取ったり、時にはグチグチ言ったりするのも悪いことではないですが、基本的にはポジティブな言動を心がけることは大切です。
ただしその際気を付けることは、ポジティブを相手に押し付けないことです。
昔芸人の有吉さんが、ベッキーに対して『元気の押し売り』というあだ名を付けたことがありますが、まさにその通りで、押し売りはダメです。
元気のない相手を無理やりポジティブにしようとするのではなく、「私はこう思うよ!」とか「こんな風に考えたらいいんじゃないかな!」くらいのスタンスが、丁度いいのかなと思います。
もっと話したいと思われる条件② 反応がよい
相手がした話に対して、「うわ~ そんな事まで知ってるなんて頭良すぎです!」とか「そんな事できちゃうなんてかなりの腕前ですね!」など、話の内容や相手の心情に合わせて、しっかりと言葉や表情にだして気持ちを表現します。
このような反応に加えて、相手がさらに話しやすくなるように、積極的に質問をして話を掘り下げます。
相手の話に対してしっかりと反応するからこそ、話が深まったり、会話が盛り上がったりするのです。
「はい」や「うんうん」などの反応の時でさえも、話の内容や場の空気に合わせて、抑揚をつけるようにします。
『自分語り』ばかりで相手の話にはろくに興味を示さず、「ふーん」とか「へぇー」しか言わないのは、絶対にダメです。
もっと話したいと思われる条件③ 感謝の気持ちを忘れない
誰かと会話をするという事は、相手の人生の貴重な時間を使ってもらっているということを、しっかりと認識することは重要です。
その認識を持っていると
「話を聞いていただきありがとうございました」
「貴重なお話を聞かせてくれてありがとうございました」
「疑問に答えていただき助かりました。本当にありがとうございます」
などの、感謝の気持ちを表すフレーズの、出て来る頻度が高まります。
会話をする中でいつも相手に対して感謝の気持ちを持ち続けていると、それが感謝を表す言葉や態度となって、自然と「ありがとう」という言葉が出てきます。
よほどひねくれた人でもない限り、「ありがとう」を言われたら嬉しいし、気分が上がりますよね。
『感謝』『感動』『感激』というプラスの感情を伝える機会を逃さずに、しっかりと相手に感謝の気持ちを伝えることで、お互いに気分よく会話ができるのです。
もっと話したいと思われる条件④ 話題に配慮できる
自分の知識や趣味の範囲内でばかり話をするのではなく、相手の年齢やバックグラウンド、経歴や趣味などに合わせて使う言葉や選ぶ話題に配慮すると、相手に話が伝わりやすく、会話が弾む可能性が高まります。
チャットレディを始めて思ったのですが、男性って自分が詳しくない話題で会話をすることを、嫌がる傾向があるように感じました。
若い男性にはそういった傾向はあまりないのかもしれませんが、中高年以上の男性ですと、相手が知っているのに自分が知らないということを、カッコ悪く感じてしまうのかもしれません。
知らないなら素直に「それってどういう意味なの?」と聞いてくれればいいのですが、聞き返すのがお嫌なようで、知らないのに知ったかぶりして話を進めてくる人に、何人も出会いました。
最近ですと、ウーバーイーツを知らない方がいて、「それなに?」と聞き返されることなく話が進んだものですから、私はてっきり話が通じていると思い話を続けたところ、途中から会話が噛み合わなくなってきました。
話が噛み合わないことで、私はこの方がウーバーイーツを知らずに知ったかぶりして話をしていることを察し、この話題は早々に切り上げました。
女性は自分が知らない話題になっても、「えっ? それって何? 今流行ってるの? 知らなかった~!」といった感じで、知らないことを素直に認めて気軽に聞き返せる人が多いように感じますが、男性にはそういったタイプの人は少ないのかなと。
自分の方が知識がある! という立場で語るのがお好きな方が多いからこそ、わざわざお金を払ってまでお話に来られるのではないかと感じています。
なので実は知っている事でも、知らなかったふりをして「そんな事まで知ってるなんてスゴイですね~!」と、驚くふりをする時もあります。
もっと話したいと思われる条件⑤ 真剣に話を聞く
「もっと話したい!」と思われるにあたり、ものすごく話題が豊富だとか、軽妙にトークを展開できるだとか、そういった事はそこまで重要ではないと、私は思っています。
そこが重要だとしたら、私は1000円すら稼げていないと思うので・・・。
確かに話題の豊富さやトークの軽妙さはあるに越したことはないのですが、それよりももっと大切なことがあります。
それは相手の話にきちんと興味を持ち、相手の話を頭と心で受け止めて、真摯な気持ちで話を聞くことです。
簡単なことのようですが、相手の話が自分にとってつまらないものだったりすると、この姿勢を貫いて会話をし続けることは、なかなか難しいです。
別に好感を持ってもらう必要がないような相手の話なら、適当な相槌を打って上辺だけ聞いているふりをすればいいと思います。
けれどビジネス上必要な相手とか、配偶者の親だとかで、良好な関係を築いた方がいい相手になら、例えその話がつまらない話であっても、真摯に向き合うことをお勧めします。
自分では上手く上辺を取り繕えていると思っていても、気持ちが入っていないのって、案外見透かされていることが多いです。
特に私はお金を貰ってお話させてもらっているので、相手の話を頭と心できちんと受けとめ、真摯に向き合えているかどうかで、使ってもらえる金額に差が出ることを実感しています。
会話のテクニックがそれほどなくても、相手の話を真剣に聞き、質問によって話を深めようとする姿勢があれば、おのずと会話は弾んでくるはずです。
会話上手になるために!まとめ
偉そうにいろいろ書いてしまいましたが、私もまだまだ発展途上です。こうして記事を書いてアウトプットすることで、自分自身へのレッスンをしている感じです。
「この人にまた会いたいな!」とか「この人ともっと話したいな!」と思ってもらえる人生の方が、孤独に生きていくよりも充実した人生を送れると思うので、これから少しずつ成長して、心地よいコミュニケーションを取れる人になっていきたいです。
その過程で対人恐怖症が克服できて、チャットではなく実際に対面しての会話がちゃんとできるようになることが、今の私の目標です。
何年先になるのかわかりませんが、諦めずに頑張ります!
それでは今日はこのへんで。コノハでした。