昨年、我が家の2階のトイレタンクが水漏れしました。
水漏れに気づくのが遅かったせいで、なんと通常時より2万円以上も多く、請求がきてしまいました。
トイレタンクの中で水漏れが発生した場合、必ずしも床が水浸しになるわけではないため、なかなか水漏れに気づけないこともあるでしょう。
この記事では、我が家のトイレタンクが水漏れしたときの様子をまとめました。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- トイレタンクからチョロチョロ音がしているけどなんで?
- トイレタンクの水漏れ修理って幾らくらいかかるの?
- 水漏れを発見したらどうすればいいの?
トイレタンクの水漏れに気づかず高額な水道料金を請求されぬよう、ぜひ読んでいってください。
トイレタンクの水漏れのせいで水道料金が爆上がり
ある日のこと。水道メーターの検針に来たおばちゃんが「使用量がいつもよりかなり増えているから、たぶん水漏れしていると思いますよ」と、声をかけてきました。
料金は通常時より、2万円以上も高くなっていました。このまま放置してはさらに水道料金が上がってしまいます。
私と母親は水漏れ箇所をつきとめるべく、家中を見て回りました。
一見するとこれといって水漏れしている箇所はなかったのですが、2階のトイレのタンク内から、チョロチョロと音がしていることに気づいたのです。
そして便器内に溜まっている水が、ユラユラと揺れていることにも気づきました。
1階のトイレタンクからは音はしませんし、便器内に溜まっている水は揺れてもいません。
このことから、2階のトイレタンク内で水漏れが発生し、その水が便器内へと常に流れ込んでいるのだろうと推察しました。常にタンクから水が流れてくるから、便器内に溜まっている水が揺れているのだろうと。
水道料金が2万円以上も跳ね上がった原因が、2階のトイレタンクの故障であることを突き止めた私と母。
次は、トイレタンクの修理を依頼することに。
水漏れ発見時の業者の依頼先について書かれた紙を、検針に来たおばちゃんがおいていったので、私はそこに書かれたURLにアクセスしてみました。(そのページの業者に頼むと余分に支払った水道料金が幾らか戻ってくると書いてあったので)
すると、市の水道局指定業者とやらがズラリと載ったページが出てきたのですが、どの業者も聞いたことがない社名ばかり。
念のため4社ほどホームページを見てみましたが、水道管の工事やメンテナンスなどを主な業務としている会社ばかりで、トイレタンクの修理依頼をするのは違うような…と感じました。
そこでトイレタンクに貼ってある、メーカーの修理依頼窓口の番号へとかけることに。
我が家のトイレはINAXなので、INAXの修理依頼窓口の番号が貼ってあり、その番号へとかけました。
ちなみに、タンクにはってあるシールが剥がれてしまったり汚れてしまったりして番号がわからない場合は、検索すれば出てきますよ。
たとえばお使いのトイレがパナソニックであれば、「パナソニック トイレタンク修理窓口 番号」などのワードで検索すれば出てきます。
トイレタンクの修理代金は16,698円
修理依頼の電話をした翌日、さっそく業者さんが来てくれました。
状況を説明しトイレタンクの中を見てもらったところ、水漏れの原因は「オーバーフロー管」が折れたことだと判明。
完全に折れる寸前で、まさに首の皮一枚でつながっている状態でした。
オーバーフロー管の折れた部分から、水が便器に流れ込んでしまうので、タンク内にはいつまで経っても水が溜まりません。
そのため絶えずタンク内に水が供給されてしまい、水道料金が2万円以上も上がってしまったのです。
チョロチョロとずっと音がしていたのは、常に水がタンク内に供給されていたからでした。
この¨チョロチョロ音がする¨ことに関して、「こんな音いつもしてたかな?」と、少し違和感を覚えてはいました。
ですがその違和感を水漏れと結びつけることができず、長期間、放置してしまったのです。
その結果、2万円以上も余分に水道料金を支払うこととなり、痛い出費となりました。
参考までに、トイレタンクの中はだいたいこのような感じになっています。
今回の水漏れの原因は、オーバーフロー管が折れたことでした。(赤の斜線部分)
オーバーフロー管の修理は、折れた根本に補強ソケットをジョイントさせるという方法で行われました。
ジョイントさせることで根本部分が頑丈になり、ただ交換するだけよりも強度が増して、折れにくくなるとのこと。(この補強ソケットはメーカーにしかない部品だそうです)
そして他の部分も点検してもらったところ、「ゴムフロート玉」と「ボールタップ用パッキン」もだいぶ劣化していたため、この2つを交換することに。
使用頻度により異なりますが、耐用年数はだいたい10年ほどだそうで、我が家の場合20年以上たっていたこともあり、この機会に交換しておきました。
支払金額は16,698円で、内訳は以下の明細書の通りです。
部品代金はさほど高くないものの、作業料の10,000円と出張料の3,000円が加算されるため、なかなか痛い出費となりました。
ただこの話は昨年の出来事なので、現在では部品代金や出張料など、この時よりも高くなっているかもしれません。ここ2~3年、あらゆるものが値上げラッシュですから。
ちなみに、明細書に記載のある「LIXIL」と「INAX」は同じ会社です。トステム、INAX、新日軽、サンウェーブ、東洋エクステリアの5社が統合し、LIXILが誕生しました。
あと補足情報として、作業時間は1時間30分ほどでした。
- ウォシュレットが壊れた場合メーカーはまたINAX(LIXIL)を選ぶべき?
- ウォシュレットからも水漏れすることはあるの?
- トイレタンク内もお掃除したほうのよいの?
この機会にと上記のような質問をし、いろいろとお話を聞かせてもらったので、そのぶん時間が長引きました。
余分な話はせず、修理と交換をしてもらうだけなら、1時間ほどで終わったと思います。
トイレタンク内から妙な音がしたら要注意!!
2階のトイレは私と弟が使用していますが、タンク内からチョロチョロと妙な音がしているにもかかわらず、小さな音だったため、それが水漏れだとは2人とも気づけませんでした。
水漏れだと気づけなかったせいで長期間放置してしまい、通常時よりも2万円以上も多く、水道料金を支払う羽目に…(T_T)
- タンク内からチョロチョロと音がする
- 流した直後でもないのに便器内の水がユラユラ揺れている
もし上記のような症状が出ていたら、メーカーの修理窓口に電話をし、水漏れではないかどうかを相談するのが賢明かと。
そして水漏れが判明した際には、速やかに止水栓をしめましょう。
参考までに、我が家のトイレの止水栓はこのようになっています。
この大きさに合うマイナスドライバーがなく、サイズの合わない小さなドライバーでやってしまうと溝を壊す恐れがあるため、10円玉を使いました。
このトイレの止水栓は弟がやってなんとかしめられましたが、以前に水漏れした洗面台の止水栓は、弟の力でも無理でした。
そのため「クレ5-56」を買いに、ホームセンターへと走る羽目に。
ホームセンターに行くと「クレ5-56」にも幾つか種類があり、どれを買っていいのかわからず、店員さんに質問。
そのとき店員さんが「水回りに使うならこれがいいですよ」と、お勧めしてくれたのがこちら。
止水栓が動かないときだけでなく様々な場所に使えますから、1本常備しておくと、いざというとき便利だと思います。
またトイレが1つしかない家は、止水栓をとめてしまうとトイレが使えなくなりますから、「簡易トイレ」を買っておくといいかもしれません。
トイレの故障時だけでなく、簡易トイレは災害時にも役立つアイテムなので、常備しているお宅は増えているそうですよ。Amazonなどで数千円程度で購入できます。
水漏れを発見したら、すぐに止水栓をしめ、メーカーに電話!!
皆さんは我が家のように2万円も余分に支払うことのないよう、ご注意くださいね。
ボッタクリされぬようチラシやマグネット業者には気をつけて!
トイレタンクに限った話ではなく、台所やお風呂などの水漏れに気づいたとき、どこに修理を頼めばいいのか、悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな人達に向けて、台所の蛇口が水漏れした際、悪質な業者に不必要な工事を提案され、ボッタクリされそうになった時のことにも、少し触れておこうと思います。
10年ほど前のこと。台所の水栓の付け根から、水漏れが発生しました。
最初は少し漏れている程度だったのですが、日に日に水漏れはひどくなっていきました。
水栓に修理依頼の電話番号は貼ってあったのですが、番号が書かれているだけで、それがどこに繋がる番号なのかがわかりません。
そのため私はその番号に電話をするのをためらってしまい、ポストの中にたまに入ってくる水道業者のチラシの中から適当なところを選び、そこへ電話をかけたのです。
すると今日中に行けると言われ、数時間後には修理にやってきました。
ですがその業者に提案された内容は、すんなりと受け入れられるものではなかったのです。
- 水漏れの原因は分岐水栓にしていることだから、分岐水栓をやめて新しい水栓をとりつけなければいけない
- 分岐水栓をやめて新しい浄水器を取り付けたほうがいい
- 工事代金は16万円ほど
上記のような提案に疑問をもった私は、角を立てないために「検討してみます」と伝えて、その業者にはお引き取りいただきました。
その後水栓にはってある番号がどこに繋がるのか、ネットで検索してみればいいのでは?とひらめき、調べてみるとその番号は、TOTOのお客様サポートの番号だと判明。
TOTOなら安心だとその番号にかけて、後日、修理に来てもらいました。
TOTOの修理担当者さんに見てもらったところ、原因はパッキンの劣化でした。
そのときの修理明細によると、料金は以下の通りです。10年程前のことなので、訪問料金も今より安いですね。
- 訪問料金:2,500円
- 技術料金:2,800円
- 部品代金:110円
このとき修理してもらって以来、この箇所からはまだ一度も水漏れしていませんので、修理内容も適切だったと思います。
チラシで見つけた業者の話を鵜呑みにせず、メーカーに修理を頼んで大正解でした!!
「分岐水栓をやめて新しい水栓を取り付けないといけない」などと噓をつき、16万円も請求しようとするなんて、あの業者は間違いなく悪質業者です。
チラシの業者やマグネット業者の全てが、悪質業者だと言うつもりはありません。
ただ多くの水道業者の中から、悪質業者と良質業者を見分けるのは、素人には難しいと思うのです。
ですから信頼できるメーカーなのであれば、メーカーに頼むのが、安心かつ賢明な判断だと私は思います。
メーカーの修理業者は24時間対応ではないですし、基本的には土日はお休みのようです。ですが場合によっては土日でも対応してくれるとのこと。(TOTOとINAXとパナソニックの人がそう言っていた)
水漏れして周囲が水浸しなると焦ってしまい、すぐに来てくれるマグネット業者等に依頼したくもなりますが、止水栓をしめれば水漏れは止まります。
ですから焦ることなく、慎重に修理業者を選ぶようにしてくださいね。
それでは今日はこのへんで。コノハでした。