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中華スマホ(OPPOやXiaomi)が安い理由と危険性についての考察


「中華スマホ安いのにスペック高くて気になるな。でも個人情報を抜き取るために、安くバラまいているとの噂もあるし、心配だな…」

このように感じている人も多いのではないでしょうか。

実は私も以前は、中華スマホを使うと個人情報を抜かれると心配していたのですが、よくよく調べて悪い噂が流れた背景が見えてくると、「そこまで心配する必要ないかも!」と考えが変わり、今ではOPPOを使っています。

今回の記事を読むと

  1. 中華スマホがいかにお安いか
  2. 中華スマホが安い理由
  3. 中華スマホがなぜ危険視されるようになったのか?


上記の3点がわかりますので、中華スマホが気になるかたは、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

中華スマホはコスパ優秀!

Androidスマホの機種といえば、日本ではソニーのXperiaやシャープのAQUOS、サムスンのgalaxyが有名で、これらを使っている人は多いのではないでしょうか。

私も以前はAQUOSを使っていました。

一方で、ここ2~3年でメキメキと人気や知名度を上げているのが「OPPO」や「Xiaomi」といった中華スマホです。

中華スマホとは、中国に拠点を置く企業が開発したスマートフォンのことで、OPPO(オッポ)やXiaomi(シャオミ)以外にも、Huawei(ファーウェイ)やZTEもそれにあたります。

私は7月から「OPPO Reno5 A」を使っており、「安いのに優秀だな~!」と、その使い心地に感心しています。

控えめなお値段ながら、CPUは「Snapdragon765G」メモリは「6GB」。ディスプレイは「6.5インチ」バッテリーは「4000mAh」と、なかなかのスペックです。

「OPPO Reno5 A」がいかにお安いかを実感してもらうため、スペックが似通っている「シャープAQUOS sense6(RAM:6GB/ROM:128GB版)」と比べてみました。

 

  OPPO Reno5 A SHRP AQUOS sense6
OS Color11(Android11) Android11
CPU Qualcomm Snapdragon765G オクタコア  Qualcomm Snapdragon690 5G オクタコア
メモリ RAM:6GB/ROM:128GB RAM:6GB/ROM:128GB
バッテリー 4000mAh 4570mAh
ディスプレイ 6.5インチ 6.1インチ
カメラ アウトカメラ:6400万画素 インカメラ:1600万画素 アウトカメラ:4800万画素 インカメラ:800万画素


まずCPUは「 Reno5A」がSnapdragon765G、「AQUOS sense6」がSnapdragon690 5Gです。

Snapdragon765Gのベンチマークは336,094点で、Snapdragon690 5Gのベンチマークは281,704点です。(AnTuTu Benchmark v8による測定)

この測定結果から、「Reno5A」のほうがやや格上のCPUを搭載していることがわかります。

メモリとストレージは6GB/128GBと、全くの互角。ちなみに「AQUOSsense6」には、4GB/64GBバージョンもあります。

バッテリーは「Reno5A」が4000mAhで、「AQUOSsense6」が4570mAhと、若干AQUOSのほうが多いですね。

ディスプレイは「Reno5A」が6.5インチ、「AQUOSsense6」が6.1インチなので、「Reno5A」のほうがやや画面は大きいです。

「Reno5A」のカメラはアウトカメラ:6400万画素・インカメラ:1600万画素で、「AQUOSsense6」のカメラはアウトカメラ:4800万画素・インカメラ:800万画素となっており、カメラの画素数は「Reno5A」のほうが多いですね。

ですが画素数が多ければ必ずしも綺麗な写真が撮れるわけではないとのご意見もありますから、カメラの性能を数字だけで比較するのは、難しいかもしれません。

その他スマホを選ぶ際に気になるポイントである、防水・防塵とFeliCa(お財布機能)は、両者とも対応しています。

こうして比べてみると、スペック的にはあまり差がありませんが、お値段にはけっこう差があります。

Amazonでは「OPPO Reno5 A」は29,828円で、「SHRP AQUOSsense6」は49,830円です。(両者ともにSIMフリー版で比較)

楽天やyahooで「SHRP AQUOSsense6」を探すと、ショップによってはAmazoよりも安く買えますが、ほとんどのショップが4万円代で出しているため、「OPPO Reno5 A」のほうが、1万円以上お安く購入できることになります。

スマホがサクサク動くかどうかは、CPUの性能とメモリの大きさによるところが大きいため、Snapdragon765Gを搭載しメモリが6GBありながら、30,000円程度で購入できる「OPPO Reno5 A」は、お得感があるといえるでしょう。

このお得感からRenoシリーズの売り上げは好調で、androidスマホのメーカー別販売台数シェアにおいて、OPPOは2022年の上半期、シャープ・サムスンに次いで3位となっています。(BCNランキングによる調査)

出典元:https://www.bcnretail.com/market/detail/20220727_289352.html


そしてOPPOと並んで最近人気の中華スマホが、「Xiaomi」です。

  • Redmi Note 11
  • Redmi Note11 Pro
  • Redmi Note 10T


上記のようなヒット商品を送り出し、徐々に日本でも知名度を上げてきたXiaomi。とりわけ2021年11月に発売された「Xiaomi 11T Pro」は、“コスパ最強“との呼び声高く、非常に評判がよいです。

 

Snapdragon888を搭載し、メモリは8GB。リフレッシュシート120Hzの大画面有機ELディスプレイ(6.67インチ)を有し、5,000mAhと大容量のバッテリーながら、17分でフル充電が可能。

防滴(IPX3)・防塵(IP5X)と、防水機能が弱いのはやや残念ですが、お財布機能は装備しています。

「Xiaomi 11T Pro」のAnTuTu Benchmark(ver9)による総合スコアは、70万点代後半との報告をしている人が多く、中には80万点を超えている報告も。

総合スコアが50万点を超えていれば、重いゲームもサクサク動作し、いわゆる「ヌルサク」といわれる操作感が味わえるそうです。

「Xiaomi 11T Pro」はこのようなフラグシップ級の機能を備えていながら、お値段はなんと、税込み69,800円(公式サイトでの定価)。ハイエンドモデルは10万円以上するものも多い中、このお値段はかなり良心的といえるでしょう。

Twitter上でも、「コスパ最高!」とのツイートが数多く上がっていました。

 

 

 


「鬼コスパ」や「コスパ最強」との声が本当にたくさんあがっており、お値段以上の実力に、満足度はかなり高いようです。

 

 

中華スマホが安い2つの理由

お値段以上の機能を備えている中華スマホですが、なぜ安価で高機能なスマホが提供できるのでしょうか。

中華スマホが低価格・高品質である理由は主にこの2つ。

  1. プログラム開発から部品調達まで中国国内で完結できるから
  2. 薄利多売で勝負しているから


それぞれ解説していきます。

 

①プログラム開発から部品調達まで中国国内で完結できるから

中華スマホの部品は、人件費の安い新興国で大量生産されています。その中には中国も含まれており、日本やアメリカなどの先進国で製造するよりも、安価に製造できます。

中国の人件費が上がってきたともいわれていますが、国内での経済格差が大きい中国では、安く使える人材がまだまだ存在するのです。

人件費の安さを求めて、中国の工場を利用している国は多々ありますが、自国に部品を輸入する際に、為替の影響を受けたり、輸送費がかかったりします。

そのてん中国メーカーなら、中国国内で作った部品を輸送するコストは安く済みますし、為替の変動による影響を受けることもありません。

そして中国の強みは、人件費の安さだけでなく、技術力の向上も挙げられます。

中国の都市発展のシンボルとなった「深セン」。また四川省の省都・成都市、湖南省の省都・長沙市といったハイテク産業に強い地区が、中国には存在します。

大手企業(アップル社など)のEMSとして生産に必要な技術やノウハウを蓄積してきたことにより、最近では委託生産だけでなく、自社ブランドの製品を販売している、EMSメーカーも登場しているのです。それほど中国メーカーの技術力は向上しています。

こうした背景により、その気になれば設計・開発から部品調達までを、中国は国内だけで完結できるため、安価な価格が実現できるのです。

 

②薄利多売で勝負しているから

iPhoneやギャラクシーほどのブランド力がまだない中国メーカーは、新興国や低所得者を主なターゲットとし、安価なスマホを作ることで、iPhoneなどには手が届かない層を着実に取り込んでいます。

高機能なスマホを低価格で提供することで、新興国や低所得者に中華スマホを購入してもらい、中国メーカーはシェア率を伸ばしているのです。

利益率を下げても大量に売ることができれば、商売は成り立ちます。

アウトコンサルが世界40カ国の国と地域を対象に、2021年4月~2022年4月まで行った、モバイルにおける主要機種のシェア状況では、サムスン・アップルに次いで、Xiaomiが3位にランクイン。

Xiaomiは創業当初より、優れたコストパフォーマンスで人々に感動を与えるような製品の提供を、企業理念に掲げています。

そのためにXiaomiは、「ハードウェア製品の利益率を5%以下におさえ、それを超えたぶんは全てユーザーに還元する」との企業方針を固めています。

Xiaomiの創業者である雷軍(レイ・ジュン)氏は、「薄利多売こそ市場に正当な競争をもたらす」と、かつて力説したことがあるそうです。

 

中華スマホはなぜ危険だといわれるのか?

「中華スマホのコスパの良さは知っているけど、でも中華スマホを使うのって危なくない?」と思っている人、きっとたくさんいますよね。

実は私もそう思っていたクチです。ですが中華スマホの危険性について調べてみた結果、「そこまで警戒しなくてもいいんじゃないか…」との結論にいたりました。

お笑い芸人で人気ユーチューバーの中田敦彦さんが、iPhoneから「Reno5A」に乗り換えたことも後押しとなり、IIJmioへの乗り換えを機に、私もReno5Aにしました。あの賢い中田敦彦が使っているんだから大丈夫に違いない!と、勝手に確信したのです。

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そもそもなぜ、中華スマホが危険だといわれるようになったか、その理由をご存知でしょうか。

事の発端は、アメリカのトランプ政権が2018年の7月以降、中国から入ってくるいろいろなものに、関税をかけ始めたことです。

トランプ大統領いわく、「アメリカは中国から物を買い過ぎて赤字になっている。赤字の分だけアメリカの工場で働く人たちの仕事がなくなっている」と、主張したのです。

中国との貿易赤字をなくすため、トランプ大統領は鉄やロボット、半導体など、1000品目以上、合わせて500億ドルぶんの中国製品に、関税をかけることを決めました。

関税により圧力をかけることで、中国が輸出を減らしたりアメリカからたくさん物を買ったりして、アメリカの赤字がなくなるように動いてくれるのではないかと、期待したのです。

ですがそんなトランプ大統領の期待は、もろくも崩れ去りました。

「理不尽に一方的に関税をかけるなら私たちは我慢できません」と、中国はアメリカに対抗してきたのです。

ここからアメリカと中国はお互いに関税のかけあいをし、アメリカは最終的には「中国製品のほぼ全てに関税をかける」とまで言い出し、中国で作られるiPhoneやナイキのシューズにまで、関税をかけようとしました。

アメリカ企業であるアップルやナイキの商品にまで関税をかけようとするほど、アメリカと中国の貿易摩擦は悪化していたのです。

こういった貿易摩擦により米中の関係が悪化する中、当時のアメリカ政府は「Huawei(ファーウェイ)製の通信機器に情報流出の危険性がある」と、Huaweiを名指しで批判しました。

その後アメリカ政府は、アメリカ企業の許可なくHuaweiに半導体やソフトウェアの部品などを売ってはいけないとの、お触れを出したのです。

当時HuaweiのスマホにはGoogleのandroidが使われていましたが、GoogleはHuaweiへの供給を停止し、Google Playからも締め出しました。

さらに米国連邦通信委員会(FCC)は、米国の通信ネットワーク保護を目的とした国内法に基づき、Huaweiを含む中国企業5社を、国家安全保障への脅威に指定したのです。

  1. Huawei
  2. ZTE
  3. ハイテラ
  4. ハイクビジョン
  5. ダーファ・テクノロジー


こうしたアメリカの一連の動きが、アメリカの同盟国を中心に影響を及ぼし、「中華スマホは危険だ!」との認識が広がっていきました。

「中華スマホから情報を送信する機械が見つかった」といった発言も聞かれましたが、メーカー側はこれを否定。大手メディアがこの件について調査もしましたが、証拠は何ひとつ見つからなかったそうです。

ただその一方で、TikTokを運営するバイトダンス、検索サイトのバイドゥ、動画投稿アプリ大手のKaishou Technologyが、利用者の情報を不適切に収集したと、中国の国家インターネット情報弁公室が、指摘したという事実があります。

こうした中国企業の不祥事も相まって、「中華スマホは危険だ!」との情報が、広まっていったようです。

 

OPPOやXiaomiは大丈夫なのでは?

「Huawei問題」は、し烈な関税合戦を繰り広げている最中での出来事でしたから、貿易摩擦をめぐる中国への圧力ではないかと、私は見ています。

そしてHuaweiがターゲットにされたのは、次世代通信技術の5Gで、世界の通信網を中国勢に握られることを、アメリカが回避したかったからではないでしょうか。

Huaweiは中国で最も重要なテック企業であり、ネットワーク機器において支配的な地位を占めていますから、アメリカにとっては1番の脅威といえます。

「中華スマホは危険だ」「中華スマホはバックドアが仕込まれている」などの話は、貿易摩擦や5G通信網をめぐる覇権争いなどが絡み合った結果に流れた、都市伝説のようなものだと個人的には感じています。

事実、情報を抜き取られたと訴えを起こしている人はいませんし、中華スマホから情報を抜き取るための部品が発見されたとの報告もありません。

とはいえGoogleから締め出されてしまうと、androidスマホとしては使い物になりませんから、HuaweiとZTEの端末は、購入しないほうが無難かなとは思います。

あと参考までに、トランプ元大統領の政権下だった2021年の初めごろ、国防総省はXiaomiを中国軍関連企業に指定し、アメリカからXiaomiへの投資を制限する、ブラックリストに加えたことがあります。

しかしXiaomiはこれを不服として、すぐにアメリカ連邦地裁に提訴し、2021年5月には制限が解除されました。

OPPOは中華スマホメーカーで唯一、アメリカから危険視されたことがなく、比較的安全なメーカーだとされています。

中華スマホの危険性を証明する確固たる根拠は今のところないですが、TikTokを運営するバイトダンス、検索サイトのバイドゥ、動画投稿アプリ大手のKaishou Technologyが、利用者の情報を不適切に収集したことは事実です。

こういった事実をどう受け止めるかは人それぞれ。私としては、中華スマホよりも中華アプリのほうに危険を感じていますが、皆さんはどうお感じになったでしょうか。

この記事の内容が、皆さんのスマホ選びの一助になれば幸いです。

それでは今日はこのへんで。コノハでした。

 

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