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記事の削除依頼がきた。言論の自由はどうなるの??

 


数日前に弁護士から、記事の削除依頼が届きました。

2024年3月に投稿した、某アンテナ業者に関する、レヴュー記事の削除依頼です。

結論から申しますと、該当の記事は削除しました。読んでくださったかた、今後の参考にと「はてブ」や「ブクマ」をしてくださったかた、またコメントをくださったかたにも、この場を借りてお詫びいたします。

削除することになってしまい、申し訳ありませんでした。

削除依頼をうけ、ブログ仲間さんやライブチャットの常連様たちに相談しご意見を聞いた結果、削除するにいたりました。

ちなみにライブチャットとは、オンライン上のクラブやスナックのような場所です。私はノンアダルトでチャットレディもやっていますので。



ライブチャットの常連様には経営者のかたもいて、訴えたり訴えられたりと、裁判の経験を持つかたもいます。


そのようなかたにも記事を読んでもらったところ、社会的に見て常識範囲内の口コミだから、企業側は甘受すべきで、損害賠償責任を問われることにはならないと思うけどねぇ…、とのこと。(企業側のイタイ部分をつつき過ぎているwとも言われましたが)

ですが万が一裁判沙汰になれば時間とお金がかかるし、結果がでるまで不安にさいなまれるだろうから、精神的な負担も大きいと言われました。

裁判の大変さは想像に難しくないですし、私は裁判で争ってまで記事をアップしたいとは思いませんので、削除を受け入れた次第です。

とはいえこの件に関していろいろと思うところはありますので、今回は記事の削除依頼について、あれこれ書いていこうと思います。

 

 

 

弁護士からの削除依頼

弁護士からの削除依頼は、以下の通りです。

削除依頼の文面


「請求金額等が記載されており他の利用者との関係で事業に支障が生じるおそれがあるほか、料金が相場よりも高いかのような印象を一般読者にあたえるものであり」と書かれていますが、ここのアンテナ業者の請求金額を、請求書の画像と共に載せているブログは他にもあります。

参考までに、それらブログのうちのひとつを例に挙げます。日付は2022年5月3日で、約2年前にアップされたものですが、今でも残っていますから、削除の対象にはならなかったということでしょう。(そのブログのリンクはこちら)


上記ブログでも請求書と共に金額を記載していますが、このブログ主への請求金額は、我が家が請求された金額よりも、41,800円も安いです。

「デザインアンテナを屋根裏へ設置+BS/CSアンテナ+ブースター」と、工事内容はほぼ同じなのに、こんなに値段が違うと、業者に対して不信感を持ってしまいます。

加えて、市内に営業所があるはずの我が家は出張料を8千円も取られたのに、このブログ主への請求書を見ると出張料の請求もないですし、某アンテナ業者の価格設定は、一体どうなっているんでしょうね。

値段を公表したことで事業に支障が生じるおそれがあると、弁護士は削除理由を述べていますが、値段の公表が削除理由になるのならば、上記ブログが削除対象になっていないのもおかしな話です。

結局のところ削除依頼の本当の理由は、値段を公表したことではなく、それに対して「高い」と感想を述べたこと。そして作業員の説明不足や配慮のなさを指摘したこと。加えて10年保証の内容を掘り下げたことや、撤去は火災保険ですればいいと説明された話も書いたこと。

このへんの情報が、削除依頼を受けた真の理由なのだと思います。

「請求金額等が記載されており他の利用者との関係で事業に支障が生じるおそれがあるほか、料金が相場よりも高いかのような印象を一般読者にあたえるものであり」と仰っていますが、高いと感じたことに対して高いと言うのが、そんなに悪いことなのか、法律に違反するのか、はなはだ疑問です。

事実に基づき感想を述べただけで削除依頼され、場合によっては損害賠償請求だなんて、あんまりだと思います。

これじゃあ「言論の自由」はどうなっちゃうの……???

 

 

削除に値しないケース

私は変に揉めたり長引かせたりしたくはなかったので、記事を削除しました。

ですが削除依頼を受けたからといって、必ずしも削除しなければならないわけではありません。

法律事務所のホームページを幾つか見てみたところ、以下の場合は削除に応じる必要はないようです。

投稿が公共の利害にかかわる事実で(公共性)、投稿目的が専ら公益のためであり(公益性)、投稿内容が間違っていない(真実性)、という場合。


逆に特定の個人や法人をおとしめる目的で、個人や法人に関係する醜聞(聞き苦しい噂やスキャンダル)を広めるために投稿された記事は、削除の対象となります。

私の書いた記事は全て真実ですし、あの記事を読むことで、アンテナ工事における無駄な出費を、防ぐことができる人もいたと思うのです。

いたずらに醜聞を広める目的であの記事が書かれていないことは、読んでもらえればわかると思うんですけどねぇ……。

 

 

ただの誹謗中傷と正当なレヴュー記事を一緒にしないで!!

給料上がらず物価高騰という苦しい状況の中、5千円でも1万円でも安く済ませたいと思う人は少なくないはずです。

私が某アンテナ業者の記事を書いたのは、ブロガーとしてそんな人たちのお役に、少しでもたてればと思ったからです。

全て真実であることを証明するために、実際に取り付けた時の画像や、請求書や10年保証の画像なども載せました。

身元の特定につながる日付や担当者の名前を消さなかったのも、全て真実であると、信用してもらうためです。

匿名で石を投げるような行為を、したくなかったという理由もあります。

事実を積み重ねていき、その結果として、某アンテナ業者の価格は高いと思ったし、職人さんの対応でイマイチだと感じた部分もあったので、それを正直に書いたまでです。

それでもテレビがしっかり映るようになり、約4ヶ月経過後も不具合が出ていない点は評価し、工事内容に問題はなかったとして、満足度は60点くらいとも書いていました。

自分で言うのもなんですが、憂さ晴らしや八つ当たり等の誹謗中傷系のしょーもない匿名記事と、一緒にしないでもらいたかったです。

 

 

記事の削除依頼は珍しい事ではない

「削除依頼が来ることなんてあるんだ??」と、この記事を読んで驚いたかたもいることでしょう。

ですが実際のところ、記事の削除依頼がくることは、特段珍しいことではありません。

 

 

 

 


ちょっと調べただけでも、このように記事の削除依頼をされた人は何人も出てきます。

記事の削除依頼をうけた私は、ブログ仲間数名にもどうすべきか相談したところ、なんとその中にも、削除依頼をされた人がいました。

どんな記事か気になったので見せてもらいましたが、よくできたレヴュー記事でしたよ。これを削除しろだなんて、あんまりだなって。

特定の企業やお店をおとしめるために書かれた、何の根拠も証拠もない悪意に満ちた悪口ばかりの記事は削除されてしかるべきですが、まっとうに書かれたレヴューや体験談にまで削除依頼をするのは、やり過ぎだと感じます。

たとえそれがネガティブな内容だったとしても、ユーザーの声に真摯に耳を傾け改善していくのが、企業としての誠実な対応ではないでしょうか。

そして不都合な真実を力ずくでもみ消そうとすることに加担する人々は、心は痛まないのでしょうかねぇ……。

 

 

言論の自由を守ってほしい!!

自分の体験や感想をお話することで、誰かが失敗するのを防いだり、気持ちを前向きにしたり、決断をするお手伝いをしたりすることが、ブロガーの1番の存在意義だと、私は思っています。

商品やサービスの内容は、企業の公式サイトを見ればわかります。ですが企業の公式サイトは、商品やサービスの良い部分しか載せていません。

ちなみに求人情報もしかりで、その仕事の良い部分しか書かれていないことがほとんどです。ですから実際にやってみてどうだったかの体験談には需要があり、アクセスされるのでしょう。

実際に利用してみたりやってみたりしたユーザーの体験談は、多くの人にとって貴重な情報源となるのです。

量販店で購入できるものならば、アマゾンや楽天のレヴューで評判を見れますが、以下に挙げたようなものですと、楽天やアマゾンのレヴューで評判をチェックすることはできません。

 

  • 外壁塗装
  • バルコニーの防水工事
  • アンテナ工事
  • 給湯器などの取り換え
  • 浴室やトイレ、キッチンなどのリフォーム


上記のような工事は多額の費用がかかるため、それこそ「他の人は幾らくらいかかったのかな」「〇〇株式会社って安いけどちゃんと工事してくれるのかな」と、体験談を参考にしたい人は多いはず。

個人ブロガーなら、こういった需要に応えることができます。

その会社の人間ではないため、商品やサービスに忖度することなく、メリット・デメリットを素直に書けるのです。

人は得をするよりも、損をすることを避けたい生き物です。

ですから良い面ばかりをアピールした記事ではなく、「こんなデメリットもあったよ」「こんなずさんな工事をされたよ」と、情報提供してくれる記事は、社会にとって必要なはずです。

ゆえに企業にとって都合の悪い記事が削除されることは、多くの人の損失回避を、邪魔することにもなりかねません。

だからこそ言論の自由は守られるべきだと思うし、そのための法整備が必要だと思うのです。

ただの誹謗中傷なのか、まっとうなレヴュー記事なのか。それらを公平に判断できる組織を作り、記事の削除依頼はそこに提出するよう、法整備をしてほしいです。

「損害賠償請求」等の言葉を出されると、ひるんでしまう一般人は多く、泣く泣く記事を削除した人も大勢いることでしょう。

本当は業務妨害や名誉棄損等に該当しないにも関わらず、そのようなニュアンスを匂わせ損害賠償請求をちらつかせ、記事を削除させる。

このような行為が横行しないよう、本当に削除しなければならない記事なのか、たんに企業にとって都合が悪い情報だから消したいだけなのかを、公平な立場でジャッジしてくれる機関が、今の時代には必要なのではないでしょうか。

このままでは企業にとって都合のわるい声はどんどんもみ消されていき、いいようにカモられる人が増えることでしょう。こんな世の中でいいわけがない。

これ以上生きづらい世の中にしないためにも、本当の意味での言論の自由が守られ、良い物はよい、悪い物はわるいと、自由に発言できる世の中になることを切に望みます。


それでは今日はこのへんで。コノハでした。

 

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