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親の老いを受け入れる準備~永代供養墓の種類と費用を調べてみた~

 

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父親は70代半ば、母親は70間近という年齢。眼を背けたい辛い現実ではありますが、そろそろ親の「終活」について考えねばならない年齢となりました。

私と弟は独身で子供がいません。そんな私たちが考えておかねばならない終活における重要事項の一つが、「お墓問題」です。

これまでお墓は、子供が代々引き継いで供養と管理をしていく「一般墓」と呼ばれるお墓が主流でしたが、今ではお墓にもいろいろな形態があります。

お墓の形態が多様化した背景には、子供のいない夫婦や独身者が増えたことも関係しているのではないでしょうか。独身者や子供のいない者にとっては、お墓問題は深刻ですよね。

親が亡くなってからでは慌ててしまうので、前もってどうするか考えておくべく、今回は子供がいない人でも入れる、お墓の種類と費用について調べてみました。これを読めばお墓に対する不安が、少しは解消するかもしれません。お墓問題が気になっているかたの参考になれば幸いです。


「永代供養墓」なら子供がいない人でもOK

独身や子供のいない夫婦が増えた現代、「永代供養墓」の需要が高まっています。永代供養墓とは、墓地や霊園の管理者が、遺族の代わりに遺骨の供養と管理をしてくれるお墓のことです。お墓の管理や供養を管理者に任せられるため、後継ぎのいない人は、基本的に永代供養墓を選択することになるようです。

以前にテレビで見たのですが、お墓をたてたものの継承する人がいなかったり、子供が遠方に住んでいるため管理義務を怠ったりなどしていて、お寺の人が困るケースが増えているそうです。そういったケースに陥らないためにも、永代供養墓を選ぶ人は増えているのだとか。

 

永代供養墓は、お寺や霊園が存続する限りは供養をしてもらえます。きちんと供養してもらえるのだと思うと、なんとなく安心感がありますね。供養の内容はお寺や霊園によって異なりますが、お盆やお彼岸に合同法要を行うところが多いようです。

 

「永代供養墓」には個人や夫婦などで個別に安置するものと、1つの大きな納骨室に、合同で遺骨を安置する合祀墓(ごうしぼ)があります。合祀墓とは合わせて祀る(まつる)との意味で、骨壺から骨を取り出し、他の人のご遺骨と一緒に埋葬するお墓のことです。

 

「永代供養墓」」にはいくつか種類があり、どの種類の永代供養墓を選ぶかによって、金額は大きく異なります。また地域や立地条件によっても価格は異なるため、次の項目からは、私の住む地域を参考例として、永代供養墓の種類と価格をご紹介していきます。

 

なお今回永代供養墓の価格を比べるにあたり、こちらのサイトを利用しました。日本全国7,700以上の霊園を掲載しており、多くの寺院や霊園の比較が容易にできるため、非常に便利です。

 

 

永代供養墓の費用:共同墓石の場合

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出典元:いいお墓

 

個人個人の墓石はなく、共同の墓石に他のご遺骨と一緒に埋葬するのが合祀墓。ここの霊園の合祀墓には、一定期間(7年・13年・33年)骨壺にて安置したのちに合祀するプランと、最初から合祀のプランとがあります。春・秋のお彼岸とお盆の年3回、無料の合同供養祭を実施。宗教は自由で年間管理費はかかりません。

●合祀1霊/遺骨:5万5千円(最初から合祀)

●遺骨安置7回忌1霊:7万7千円

●遺骨安置13回忌1霊:14万3千円

●遺骨安置33回忌1霊:33万円

合祀墓の場合でも埋葬されている人の名前は「墓誌」に刻むのが一般的です。合祀墓誌彫刻代として、別途16,500円が必要となります。

 

 

永代供養墓の費用:個別墓の場合

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出典元:いいお墓

 

一般的なお墓と比べると小ぶりで簡素ではあるものの、個人ごとに墓石のある個別埋葬墓。骨壺のまま4つまで、1区画に納められます。お寺が存続する限りは利用できますし、墓守がいなくなったあとの管理はお寺が引き継ぎ、供養もしてくれます。費用は50万円からで、年間管理費はかかりません。

値段が50万円からで合祀墓と比べると高額ですが、先ほどの合祀墓は1霊/遺骨で5万5千円なので、4人家族の場合、55,000円×4で220,000円です。

50万円となると合祀墓の2倍以上の金額となりますが、骨壺が4つまで納められるので、4人分で50万円と考れば、お墓にしてはお安い部類です。個別のスペースがあるため、きちんと故人と向き合ってお墓参りできるのは、個別墓の良さですね。

母と弟と一緒に、ここで永眠するのも悪くないな~と、ちょっと思った次第です。まだ気が早いけど・・・。ただここの個別墓、もう残りわずかとのことで、将来的には空きがなくなっているかもしれないという心配があります。


永代供養墓の費用:石庭樹木葬の場合

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出典元:いいお墓

2020年8月に完成したばかりの、コンクリート打ちっぱなしデザインの樹木葬です。骨壺のまま4つまで納められます。ペットと一緒に納められる区画もあり、費用は区画の場所によって異なります。

一般的な樹木葬はシンボルツリーや花が植えてありますが、こちらはただ石が並んでいるだけなので、あまり樹木葬っぽくはありません。木や花をあしらったガーデニング霊園のような華やかさはないですが、個別に埋葬できて骨壺が4つまで入れられるのはいいですね。

木や花にお手入れがいらないぶん、一般的な樹木葬よりも価格は低めとなっており、20万円から購入可能です。年間管理費はかかりません。

同じ市内にある樹木葬でも、木や花や芝生が植えてあり、お洒落な雰囲気で大きめのプレートを使用するような所ですと、100万円ほどかかる樹木葬もありました。

我が家の経済状況でそこまでの金額を払うのは厳しいので、これくらい質素なものでも十分だと私は感じます。

 

 

永代供養墓は思っていたよりも安価だった!

「共同墓石」「個別墓」「石庭樹木葬」と、3つの永代供養墓について説明してきました。お墓というともっと高額なイメージがあったのですが、思っていたよりもお安い価格だったことに、少し安心しています。


20万円から購入できる「石庭樹木葬」ならば、私のような甲斐性なしでもなんとかなりそうです。売れてしまわないうちに、購入しておくのもいいかもしれないな。合祀墓も悪くはないけど、やっぱり自分たちのお墓に、家族だけで入りたいと思っています。

今回は我が家の経済状況に合わせてお手頃価格のものを3つご紹介しましたが、お金をたくさん出せるのであれば、選択肢はもっと広がります。

私も弟も独身で子供がいないためお墓を引き継いでくれる人がおらず、「お墓はどうすればいいのだろう」と、これまで漫然とした不安を持っていました。

しかし今回調べてみてお手頃価格で入れる永代供養墓が、自分の住む街にあると知れたことで、不安がだいぶ解消されました。調べてみてよかった!

あと参考までに付け加えますと、新たなお墓の形として注目を浴びているコインロッカーのような「納骨堂」は、永代供養墓になっていない所が多かったです。

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出典元:いいお墓


継承者がいなくなると永代供養墓である合祀墓に移してくれる納骨堂もありましたが、そういったサービスを提供していない納骨堂も多く見られました。とは言え一般的なお墓を購入するよりは安価ですし、屋内にあるので天候に左右されることなくお墓参りできるのは、納骨堂のメリットといえます。

継承者がいないと墓じまいのことを考えねばならないケースもありますし、自分の住む街に予算やライフスタイルに合うお墓があるかどうか、子供がいないかたは元気なうちに調べておくといいかもしれません。

 

私には独身子なしの叔父がいて、叔父がお墓を含め終活について何も考えておらず、自分亡きあと周りに負担をかけることを気にも留めていない様子に、正直ちょっとムカついています。

□併せて読みたい



甥や姪に負担がいく恐れもありますので、お子さんのいないかたは、元気なうちにできるだけ終活を進めておくことを推奨します。終活をすることは、周りの負担を減らすだけでなく、老後に対する自分自身の不安を減らすことにも繋がりますよ!

独り者の老後には何かと不安がつきまといますが、なんとか乗り越えていきたいものですね。


それでは今日はこのへんで。コノハでした。

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