終活への関心が高まるに伴い、「そろそろエンディングノートを書いたほうがいいのかな?」と、考えるかたも増えているかと思います。
ただ書店に置いてあるような本格的なエンディングノートって、ちょっとお高いですよね。
高いぶん書き込む項目が充実していたり、重要事項を保護するスクラッチシールがついていたりするので、だてにお高いわけではないのですが、最低限の項目が書き込めればいいと感じている人も多いはず。
最低限の項目でいいと感じているのなら、100円均一でお馴染みの、セリアのエンディングノートがお勧めです。母親が先日セリアで購入してきましたので、ノートの内容をご紹介します。
1冊110円とお安いので、母は叔父のぶんも購入してきました。これを機に、徐々に叔父への終活を促す作戦のようです。
セリアのエンディングノートの中身をご紹介するのに加えて、そもそもエンディングノートとは何なのか、なぜ書いておくのかについても説明しますので、終活に関心のあるかたは、ぜひ読み進めてみてください。
*目次
エンディングノートとは何なのか?
エンディングノートという言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にどんなノートなのかはわからない人もいらっしゃるかと思います。なので最初に、エンディングノートがどういったものなのかを説明します。
エンディングノートを一言で言い表すならば、情報と気持ちの整理をするためのノートといったところでしょうか。
人が亡くなったあと残された人は、葬儀の手配やお墓を準備したり、公共料金などの支払い停止や変更の手続きをしたり、相続関係の手続きをしたりと、あらゆる手続きに対応しなければなりません。
今の時代パソコンやスマホを使っている人も多いですから、ネット関係の解約手続きなどもあります。有料サービスをそのままにしておくと料金が発生し続けますし、ネットショップのアカウントを乗っ取られでもしたら、勝手に買い物をされてしまって危険です。ゆえにネット上の手続きも、おろそかにはできません。
また亡くなるまではいかずとも意識不明ともなれば、銀行口座のカード番号を家族が把握していないと、お金をおろすことができません。それにより病院などの支払いに困るといった事態になることも。
もしものときに情報がわからず手続きや支払いなどに困ることがないよう、あらかじめ必要な情報をまとめておく。これがエンディングノートの一つ目の役割です。
そして二つ目の役割は、人生や死というものと向き合い、自分の気持ちを整理することです。
これまでの人生を振り返って大切な思い出を書き留めておいたり、やり残したことはないか自分の心に問うてみたり、残りの人生でやってみたいことを書き出してみたりします。普段は照れてしまって言えないような、家族への感謝の言葉を書いてみるのもよいでしょう。
このように自分の気持ちを素直に書き出し、これまでの人生を振り返ったり、今後の人生をより豊かなものにするための計画を記したりするのも、エンディングノートの大切な役割といえます。
セリアのエンディングノートをご紹介
セリアのエンディングノートの項目は、以下のようになっています。
●プロフィール
●預貯金口座
●クレジットカード
●電子マネー・ポイントカード
●口座引き落とし
●保険
●医療・健康管理について
●介護・葬儀について
●連絡先
●お墓について
●資産・相続について
●メモ
A5サイズで中身はこんな感じです。
上3枚の画像は白・黒ですが、実際は4枚目のような色です。スキャナで読み込んだとき、なぜか上3枚は白黒になりましたw
エンディングノートの書き方には正式なルールはないため、普通の大学ノートなどでもいいのですが、このようにあらかじめ項目が設定されていると、何を書けばいいのか迷うことがなくて、書きやすいかと思います。
100均のエンディングノートはお安いので、必要最低限の情報をまとめるだけとなっており、気持ちの整理をする欄までは用意されていません。そういった欄がほしいなら他のノートを用意するか、同じ大きさに切った紙をセロテープなどでとめて、ページを増やすのもいいかもしれません。
書いたあとに情報が変更される場合もありますので、消せるボールペンや鉛筆で書くのがお勧めです。
あとセリアのエンディングノートには、重要事項を保護するためのスクラッチシールなどはついていません。ですが銀行口座の暗証番号や各種サイトへのログインパスワードなど、他人に知られるとマズイ情報も、エンディングノートには記載する場合があるかと思います。ゆえにノートの保管場所には、くれぐれもご注意くださいね。
セリアのエンディングノートは若い人にもお勧め!
ちょっと縁起の悪い話になってしまいますが、若くても突如として命を絶たれることはあります。交通事故や突然死などで、ある日、急に亡くなってしまうこともありますから。
そんなときのために、各種手続きに必要な情報をまとめておくと、残された人が困らなくてすみます。銀行や保険やクレカの情報など、手続きが必要となるものはあらかじめまとめておくと、もしものとき家族は助かるはずです。
例えば医療保険や死亡保険にしても、どこの保険会社でどんな内容の保険に入っているのかを把握していないと、保険金の請求がスムーズにできません。
100均のエンディングノートなら110円で買えるので、もしものときのために、誰もが備えておくとよいのではないでしょうか。ちなみに私も、ある程度の情報はノートにまとめてあります。必ずしも親が先に逝くとは限りませんのでね。
残される人のため、そして自分の気持ちを整理するためにも、エンディングノートを活用してみてはいかがでしょうか。
終活がブームになったことでさまざまな種類のエンディングノートが出ていますから、お金に余裕のあるかたは、いろいろなノートを物色してみるのも楽しいかもしれません。
私は余裕がないので100均のノートを使っていますが!
私、なにげにセリアの常連です。いつもお世話になっているお礼に、ノートの宣伝しときましたw
それでは今日はこのへんで。コノハでした。
追記:パスワード管理ノートも購入
先日セリアへ行ったとき、「パスワード管理ノート」なるものも見つけたので購入しました。各種サイトのIDやメールアドレスやパスワードなどを管理しておくノートです。
縦14.2㎝×横9.5㎝と、小ぶりのノートです。
これまで私は普通の大学ノートでIDやパスワードの管理をしていましたが、インターネットを使いだして20年も経つため、ノートの中の情報量が多すぎて、必要なIDとパスワードを探すのに、時間がかかるようになっていました。
なのでよく使うサイトのIDとパスワードだけを、このパスワード管理ノートへ移しておこうと思います。普段よく使うサイトの情報だけをこちらへ移しておけば、探す手間が省けますからね。
ノートの中身はこんな感じになっています。
利用しているサイトが多いかたは、このパスワード管理ノートを、エンディングノートと併用するのもお勧めです。