金曜22時からTBS系列にて、『俺の家の話』というドラマが絶賛放送中です。このドラマ、かなりイイです!面白い!
『池袋ウエストゲートパーク』『タイガー&ドラゴン』『うぬぼれ刑事』と、数々の傑作を世に送り出した宮藤官九郎と長瀬智也が再びタッグを組んだのだから、面白くないわけがない。
その予想は見事的中し、1話目からさっそく面白かったです!
「介護」という重たいテーマが中心にありがなら、重くなり過ぎることなくクスクスと笑いながら見られる心地よさに加えて、時折ジーンとくる場面もありで、毎週楽しみに見ています。
今回の記事では今期1番のお気に入りドラマである『俺の家の話』のあらすじや感想などを、書いていきます。
ドラマ好きなかたは、ぜひ読み進めてみてください。
俺の家の話・キャストをご紹介
●観山寿一(長瀬智也)/主人公
観山流宗家の長男として産まれ、4歳で初舞台に上がり神童と呼ばれるが、17歳で家を出てプロレス団体の門を叩く。人気レスラーとなり、結婚し子供を設ける。武者修行の旅に出てプエルトリコチャンピオンとなるも、防衛線で大怪我をして帰国し、妻から離婚を切り出される。現在はバツ一で「さんたまプロレス」という団体に所属。
●観山寿三郎(西田敏行)/寿一の父親
二十七世観山流宗家であり、人間国宝に認定されているスゴイ人。2年前に脳梗塞で倒れ下半身に麻痺が残ったため、以来能の舞台に立てずにいる。その後、再び倒れ意識不明の重体に陥るが奇跡的に復活。リハビリのために通っていたデイケアで、介護スタッフのさくらに一目惚れをする。
●志田さくら(戸田恵梨香)/介護ヘルパー
「あつまれやすらぎの森」所属の介護ヘルパー。まだ研修中なため、体に触れるケアはできない。寿三郎に結婚を申し込まれ快諾するが、実はちょっと訳ありな女。
小学1年生の頃から寿三郎の弟子となり、観山家の養子となった。幼い頃は寿一と共に稽古に励み、寿一とは兄弟のような関係。宗家を慕い長年観山流を陰で支えてきた寿限無だが、実は寿限無の生い立ちには重大な秘密が隠されていた。
●長田舞(江口のりこ)/寿一の妹
観山家の長女で寿一の妹。進学塾の講師をしている。結婚して息子がいるため、息子が宗家を継ぐことを密かに願っている。旦那は自称ラッパーなのにラーメン店を経営している変わり者。
●観山踊介(永山絢斗)/寿一の弟
観山家の次男で、職業は弁護士。奔放な兄・寿一を反面教師とし、堅実に生きている。能の稽古をずっと続けてきたため、兄である寿一が突然帰ってきて父の後を継ぐことが納得できない。
この他にも寿一が所属するさんたまプロレスの主催者として、長州力が長州力役として出ていたり、ケアマネジャー役の荒川良々や寿一の元・嫁役の平岩紙など、個性的な面々が脇を固めています。
皆さんそれぞれ役にハマっていて、ナイスなキャスティング。個人的には舞役の江口のりこさんの演技が、キレがあって好きです。寿一や寿三郎に突っ込みを入れる時のノリとかテンションが絶妙なので、聞いていて楽しいし心地よいです。
俺の家の話・あらすじ
「ブリザード寿」というリングネームで、プロレスラーとして華々しく活躍していた寿一だったが、怪我をきっかけに「さんたまプロレス」という小さな団体へと移籍し、今では細々と活動していた。そんな寿一のもとに、「父親が危篤」だという知らせが舞い込む。
父親が危篤との知らせを受けた寿一は急いで病院へと駆けつけ、病院にて、長年会うことのなかった弟と妹に再開する。
父親の意識が戻らぬまま病院から実家へ帰ることになり、寿限無とも久しぶりに再開。久しぶりの実家で弟と妹と話しをする寿一だったが、弟と妹が遺産や相続の話を始めたことに戸惑いと怒りを感じ、その場を飛び出してしまう。
飛び出した寿一は再び病院を訪れ、意識のない父親に対して溜まっていた思いを吐き出し「継ぐよ俺。アンタの後継いでやるよ」と宣言したのであった。
観山流の宗家を継ぐ決意をした寿一は、プロレスラーを引退することに。しかし引退試合を終えた寿一のもとに届いたのは、「父親が退院した」という知らせだった。
退院した父親は下半身が麻痺しているため車椅子での生活となり、介護ヘルパーのさくらと結婚し、遺産は全てさくらに譲ると言い出す。
これにより退院した父・寿三郎の介護、そして相続を巡るドタバタ劇の幕が、切って落とされたのであった。
果たして寿一は父・寿三郎の介護をやり遂げ、無事に宗家を継ぐことができるのであろうか?!
俺の家の話・ココが好き!
テンポよく話が展開していくので見ていて飽きないし、セリフの掛け合いがホント面白い。ギャグセンス最高!
介護という誰しも通るであろう身近な問題を、重くなりすぎることなく描くことで、見る者に介護の大変さだけでなく、いかに明るく乗り越えていくかを教えてくれている気がします。
高齢の親を持つ私にとっては、「介護」がもはや他人事ではないので、介護に悪戦苦闘する寿一の姿が、非常に尊く感じます。時に言い合いや喧嘩もするけど、賑やかで温かな観山家の雰囲気が素敵なんですよね。
介護このことだけでなく、離婚した妻との子供に学習障害があったり、観山家の家計が実は火の車だったり、能楽やプロレスの世界観を絡めてきたりと、いろいろな要素が入っているのもいいですね。
不器用な中年男が人生に悪戦苦闘する姿が、自分とちょっとだけ重なって見えて、感情移入しながら見られるところも気に入ってます。
笑えたセリフ・感動したセリフ
このドラマには笑えるセリフやジーンとくるセリフがいくつもあるのですが、その中からそれぞれ2つずつご紹介します。
●笑えたセリフ①
娘よりも年下の介護ヘルパーさくらと結婚することをみんなの前で発表し、「はぁ~? あんたいくつ年違うの? 1万人の門弟の頂点に立つ宗家としての威厳と自覚は?」と娘に言われた時の寿三郎のセリフ、すごいイケてましたw
「あぁーそういうのダルイっすね。72年間、飲まない・買わない・打たないでメッチャ我慢してきたんだよ。最後の1年、好き勝手ブチカマシ系でいきますんで、シクヨロ!」
このセリフを言い終わると電動車イスのレバーをカチっと倒し、去っていく72歳・寿三郎の姿、カッチョよかったですw
●笑えたセリフ②
家族が集まり今後の寿三郎の介護計画を話し合う場面。みんな忙しくて介護に割く時間がないことに機嫌を損ねた寿三郎。そんな中、「いいよ、俺がやるよ。そのために帰ってきたんだから」と言った寿一に対して、「寿一さんにはお風呂とOMTを専門にやってもらいます」というさくら。
OMTがおむつだということを知り、「おやじオムツしてんの?」と驚く寿一に対して、「OMTチェンジ、シクヨロメン!」とラッパー風な感じでサラリと言っちゃう寿三郎が、だいぶイケてましたw
オムツを着けることを恥じることなく、「シクヨロメン!」とか言えちゃう感じ、いいですね。あと、オムツのことをOMTと呼ぶことに驚きました。今時はオムツじゃなくてOMTなのねw
●感動したセリフ①
寿三郎を始めてお風呂に入れた時、お風呂に1人で入ることができなくなった父親の姿を見て辛くなってしまった寿一は「お風呂くらい1人で入れねえのかよ」と涙ぐみながら言うのです。
そんな寿一の姿を見て「もうどいて、情けない。なんで他人の私にできて息子のアンタにできないのよ」とイラつくさくら。さらに「手伝わないなら出てってくんないかな。狭いんだから」と怒るさくらに対して「息子だからできねぇんだよ。チクショウ」と言い残し、去っていく寿一。
この場面、見ていて切なかったです。私はまだ介護の経験はないけど、寿一の気持ち、なんかわかるなぁ~って。元気だった頃を知っているだけに、辛くなるんでしょうね。こんな簡単なことすらできなくなったんだという事実を受け入れることが、難しいのでしょうね。
●感動したセリフ②
遺産目当ての悪い女だと踊介に責め立てられたさくらは「私はさみしい老人をなぐさめて、それに見合った対価をいただくだけの女です」と開き直ります。
そんなさくらに対して寿一は、「オヤジはさみしい老人なんかじゃない。俺がいる、踊介がいる、舞がいる、寿限無もいる。さみしくなんかない。それでも良ければ明日も来てくれ」って言うんですよね。
このシーンも家族の温かさを感じて、ジーンときました。こういう家族いいな~って。うちは父親がクズなので、こういった温かい家族を見ると無性に羨ましくて、このてのシーンは心に刺さります。
俺の家の話はこんな人にお勧め!
長瀬君は3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所し、今後は裏方の仕事をしていくそうで、これが最後のドラマ出演になるようです。
見逃したかたはこちらで見られますので、よかったらチェックしてみてください。
長瀬君といえば私の中では『池袋ウエストゲートパーク』がとても印象に残っています。
あのドラマ、後半へ向かうに連れて内容がどんどんシリアスになっていったので、けっこうのめり込んで見てました。窪塚洋介好きだったしw
戸田恵梨香が出演していた『SPEC』も大好きだったし、荒川良々と永山絢斗が出演していた『重版出来』も良かったなぁ~。TBSには良質なドラマが多い印象です。
『俺の家の話』も、「My Best Ofドラマ」の仲間入りしそうな予感!
今後の展開もすっごい楽しみです。
それでは今日はこのへんで。コノハでした。