日曜の22時からTBSにて放送中の『林先生の初耳学』という番組。
1月10日と17日の放送にて、林先生がホスト界の帝王ローランドさんに、インタヴューした模様が放送されました。
塾講師としてトップに上り詰めた林先生、ホスト界でトップに上り詰めたローランド。
それぞれの世界でトップに上り詰めた2人の会話はからは、「なるほどね~!」と為になる発言が多く聞かれたので、今回の記事では私の感想も交えながら、会話の内容をご紹介していこうと思います。
ローランドは過激な発言が多いため、好き嫌いがわかれるタイプだとは思いますが、表向きのちょっと生意気で尖ったキャラだけではない彼の内面が垣間見れて、この番組を見て彼に好感が持てました。
ローランドが好きではないかたも、よかったら最後までお付き合いくださいませ。
ローランドの名言・父親
ローランドをご存じないかたのために、ローランドがどんな人なのかを少し説明しておきます。
<ローランドの父親>
ローランドの父親は松尾洋一というかたで、有名アニソン歌手のバックギタリストを多数務めるスタジオミュージシャンです。その他にも音楽の専門学校『MI TOKYO』でギター講師をしています。それに加えてバックミュージシャンが所属する、事務所の社長もされています。
<ローランドはこんな人>
1922年7月27日産まれの28歳で、株式会社ROLAND GROUP代表取締役。ホスト・タレント・ファッションモデル・実業家としての顔を持っています。
ホスト界の帝王と称されており、個性的な名言を発することでも有名です。(下記は名言のほんの一部です)
・歌舞伎町には2種類の店しかなくて、俺がいる店かそうじゃない店か。
・俺前世、星かなんか救ってると思うんだよね。
・世の中には2種類の男しかいない。俺か俺以外か。
・君はまだローランド指名するの早いんじゃない? 出口はあっちだよ。
父親はミュージシャンの傍ら音楽事務所の社長をされていることもあり、実家はお金持ちの ようですね。ポルシェのカイエンをプレゼントされたことがあるそうです。う、羨ましい!
ローランドさんは28歳の若さでホストだけでなく実業家としても活躍されていますし、名言の数々を生み出していることからも、かなり頭の切れる人であることが伺えます。
ローランド流・全力で頑張ることの意味
ローランドは幼少期からサッカーを始め、その後は勉強・青春・恋愛を犠牲にして、ひたすらサッカーに打ち込みました。
中学時代はJリーグの下部組織チームに所属。高校時代は特待生でサッカーの名門校である帝京高校に入学し、サッカー漬けの毎日を送ります。
しかし2010年高3の秋に全国大会予選の決勝で敗れ、サッカーを引退。プロになる夢はかなえられませんでした。
この話を受けた林先生は、ローランドにこう問いかけました。
「プロになった人と何が決定的に違ったと思われますか?」
これに対してのローランドの回答はコレです。
「1つだけ言うとしたら才能。考えうる全ての努力をした。これでなれないのだとしたらこれはもう才能の問題」
ですがローランドさんはサッカーの夢破れても、すぐに気持ちの切り替えができたそうです。
24時間・365日・10年以上打ち込んだ。これだけやってダメなのだから向いていないのだと、すぐに次のステップに行けたとのこと。
そしてこうも仰っていました。
「全力で頑張らなかったらダメだった原因すらわからない。全力でやらなかったら叶わなかった時に夢ともいえぬ夢をダラダラと追いかけることになる」と。
これ聞いて、確かにそうだなぁ~って思いました。全力でやらなかったら自分に向いてないから結果が出なかったのか、努力が足りないから結果が出なかったのか、本当の理由がわかりませんものね。
私は欠陥だらけの遺伝を受け継いでしまったことや、病気がちだったこと。家庭環境が悪かったことやイジメにあったことを言い訳にして、今までいろいろなことから逃げてきました。
「やり切った」と断言できるほど、何かに打ち込んだことがありません。そんな私には、この言葉はグサリと刺さりましたね。
もうこんな年だけど、今からだって変われると信じて、私も全力で努力できる人を目指します!
ローランド的思考・大学は目的もなく行く場所ではない
大学に入学するも、わずか数日で自主退学したローランド。著書によると大学の入学式の日に、「ここは俺の居場所じゃない」と実感したそうです。
この話を受けて、林先生がローランドに投げかけた質問がコレです。
「良い大学に入って普通に社会に出るルートをどう思います?」
これに対してローランドの回答はこうでした。
「大学というのは空港みたいなもの。ニューヨークへ行こうと思ったら羽田や成田へ行く。それはニューヨークへ行こうと思ったら、空港は必然的に行かなきゃいけない場所だから。行先が決まっていないのに空港にいる人なんて一人もいない」
「けど大学という名の空港には、行先が決まっていないし飛行機のチケットやパスポートも持っていない人がいる。そこに疑問を感じる。大学に行けば幸せになれるというプロパガンダは違うと思う」とのことでした。
ローランドさんは若いのにしっかりと自分の意見を持っていて、スゴイですよね。かつ生き方に拘りがある人なんだな~って思いました。大学入学時点でそんな深いところまで考えているとは。多くの大学生ってとりあえず大学に入ってから、今後のことは考えようみたいな感覚だと思うので。
そしてローランドさんはこうも仰っていました。「大学に行かなくても上手くいく自信はあったんですか?」と林先生に聞かれて「できるだろうという自負はあった。人生変えるために必要なことはいろいろあるけど、ちょっと素敵な勘違いができるかもけっこう大きい」と。
「ちょっと素敵な勘違いって言い方」、なんか素敵ですね。さすが喋る仕事してるだけあって上手いこと言うなぁ~。
確かに若いころって、「根拠のない自信=勘違い」みたいな錯覚に陥りがちなのかも。けどローランドさんは素敵な勘違いを勘違いで終わらせないだけの努力ができて、かつ能力があったからいいけど、本当に勘違いで終わる人のほうが多いのではないかと思ってしまうのは、私だけでしょうか。
林先生流・勉強に対する考え方
「大学の位置付けや良い大学へ行くことの定義はどう考えてらっしゃるんですか?」と、ローランドに聞かれた林先生。
それに対して林先生はこのように答えていました。
「55歳になるとだいたい人生見えてくるけど、良い大学にはいっている人でもそんなに大したことないよ。今まで以上に良い大学を出たことの意義が下がるので、入ったらすぐに走り出さないとダメだよと、生徒に伝えています」と仰っていました。
加えて林先生はこうも仰っています。
「目的もなく大学に入ることは仕方ない。高校までに見える世界はあまりにも狭いから。何かしたいと思うのは、どういう情報を得るのかと関数の関係。将来がわからないままとりあえず大学へ行ってみる選択はありだと思う」と。
これはまさに、予備校講師らしい答えですね。ってゆうか、大人として模範的回答だと思う。
高校卒業時点で将来のビジョンがはっきりしている人なんて少数派でしょうから、「とりあえず大学行っとけ!」ってなるのは致し方ないし、大学へ行っておいたほうが将来の選択肢が広がるでしょうから、行っておいて損はないと思う。私は経済的事情で大学は無理だったので、行けた人がすごく羨ましいです。
それからローランドさんは、こんな質問も林先生に投げかけていました。
「もし子供ができたとして、子供に何で勉強しなきゃいけないの?と聞かれた時に、なんて答えればいいのだろうと考えたことがあります。林先生だったら何て答えますか?」
この質問に対する林先生の答えも、「なるほどね~」と頷けるものでした。
「勉強しなくちゃいけないの? と聞く人は勉強しなくてもいい。僕は勉強をしていて楽しいからやってた。やっていて楽しくないなら続かないしやらなくていいと思う」
と仰っており、加えて
「勉強を楽しいと感じるかどうかは親の責任が大きい。親が楽しそうに本を読んだり問題やパズルをやっているのを見て子供がまねするから。勉強が好きになるかどうかは親の責任」なのだと。
これを聞いて私が真っ先に感じたことは、「やっぱりそうだよね。だから親が底辺だと子供も底辺になりがちなんだよね」でした。
底辺の親って教育の大切さをわかっていない人が多いから、勉強を好きにさせようとする姿勢がない。それどころか子供の教育に無関心な人が多いと思うんです。その結果、子供もろくな仕事につけず、低賃金労働者となってしまう。
「貧困の連鎖」なんて言葉があるけど、結局それって親が教育の大切さをわかっていないからだと思うんですよね。全ての低所得家庭をそうと決めつけるつもりは毛頭ありませんが、少なくともうちの親はそんな感じでした。
林先生の言葉を聞いて、この家に産まれた時から私の負け組確定は決まっていたのだなと、少し悲しくなってしまいました。
「勉強を無理強いすることに意味はない! やらせるよりもやりたいと思わせることが大事!」とのことでしたので、これから親になる人は、そうなるよう心掛けてあげてくださいね。
ローランド流・ブランディング戦略
ローランドといえば過激な発言でお馴染みですが、実はあれ、戦略としてやっていたのだそうです。それが今回、林先生のこの質問により、明らかとなりました。
「ご自身のブランディングで意識されていることはどんなところでしょうか?」という林先生の問いに対して、「悪名は無名に勝ると思っていたので、まず知ってもらうことが大事。無名な奴には力がないから、知ってもらうために過激な発言やトゲのある発言をしていた。自分の本意ではないが知ってもらうためには仕方ないなというブランディングをしていました」と答えていたのです。
「派手な生活してます! 何千万売上ました!」のセリフは、言っていてくだらないなと思っていたそうですが、メディア受けを考えて仕方なくのことだったと。
決してナルシストな俺様気質なわけではなく、あくまでも有名になるための戦略だったとは驚きです。本当に賢い人なんだな~。「悪名は無名に勝る」は、確かに一理ありますね。
そして今後のブランディングとして意識しているのは、素のままの自分を知ってもらうこと。知名度を上げる過程はもう終わったので、次は素の自分を知っていってもらいたいとのことでした。
ちなみにローランドさん、エゴサーチは全くしないそうです。強くないので書かれたことを気にしてしまうからだそう。めっちゃメンタル強そうに見えるので、これはかなり意外でした。ああ見えて実は繊細な人なのかも?!
そしてこうも仰っていました。
「唯一無二でいるためには知り過ぎないことが大事。自分へのアドバイスや批判を全て聞いているとつまらない人間になる」と。
エゴサしてSNSのリアクションをいちいち気にしていたら、右向け右のつまらない人間になっていくからというのも、エゴサしない理由の一つのようです。
逆に林先生は、1日はエゴサに始まりエゴサに終わるほど、エゴサーチしているそうです。メンタル図太いのかなw
情報を得るよう積極的に動くも動かないも、その人の性格によりますね。情報を遮断した方がいいタイプの人もいれば、情報を上手く吸収して糧にしていくタイプの人もいますから。
今の時代、芸能人のみならず、一般の人でもSNSを通じての誹謗中傷で傷つく人はいますから、SNSの書き込みにも、十分なモラルを持ちたいものですね。
幸せの定義は人それぞれ
「やりたいことをやり続けていく!」今までの人生もそうだったし今後もそうありたいと語るローランドに対して、「自分のやりたい事に拘って結果が出ている人もいるけど、やりたい事に拘って結果が出ずに苦しんでいる人もいる。その方たちにどんなアドバイスをされます?」と問いかけた林先生。
それに対して
「幸せの定義はいろいろある。成功できることが幸せと感じる人もいれば、やりたい事ができることが幸せと感じる人もいる。やりたい事で成功するのが1番いいけど、自分の心に問いただせばいい。成功することが幸せなのか、やりたい事ができる現状が幸せなのか」とローランドさんは答えていました。
成功したいと心の声が言っていたら自分のやり方を曲げてでも成功に歩み寄る姿勢は大事だし、成功なんかしなくてもやりたい事ができることこそが幸せならば、今のままを貫けばいい。ということですね。
確かに正論です!!
正論なのですが・・・。
やりたいことをやるか成功を優先するか以前の問題として、生活していかなければならないというのが、大前提としてあると思うんですよ。
だから世の中には、成功するためでもなくやりたいからでもなく、ただただ生活のために仕事をしている人って、たくさんいるのはないでしょうか。
やりたいことをやれていたり、成功を夢見て行動できていたりするのは、ある意味すごく贅沢なことなのではないかと、お二人のお話を聞きながら、下流国民の私は感じていたのでした。(皮肉ではなくてね)
林先生もローランドも話すの上手いから面白い!
2人もとも話し方が上手だし賢いから、ためになる話がいろいろと出てきて、かなり真剣に聞き入ってしまいました。
お2人の話を聞いていて、成功する人は行動力があるし考え方がしっかりしているなと、改めて感じましたね。
ローランドさんまだ28歳なのに、あんなに確固たるマインドを持っていて、もうスゴイとしか言葉が出ないです。
今回の放送で特に心に刺さったのは、「全力で頑張らなかったらダメだった原因すらわからない」という、ローランドさんの言葉でした。
365日・24時間・10年以上も、考えうる全ての努力をしたと言い切れるような生き方をしてきたこと、本当に素晴らしいと感じます。もう爪の垢を煎じて飲みたいくらいです。私も見習わなければ!
そんなローランドさんの代名詞的なセリフがタイトルになっている、こちらの著書。
この本は「kindleUnlimited」に加入していると無料で読めたので、私も読みました。
40代の私からすると、ぶっちゃけそこまで深いことは言ってないよな~と感じる部分もありましたけど、小難しい感じがしなくて読みやすかったです。ストレートに言葉が入ってくる感じ。
でも良くも悪くもローランド感が強いので、いけすかないと感じる人もいるかもしれません。
私はああいったキャラ好きですけどね。私のように自分に自信がない人にとっては、ローランドさんの自信たっぷりな言葉がポジティブな方に気持ちを引っ張ってくれて、前向きで強気な私をちょっとだけ引き出せた気がしましたw
「kindleUnlimited」に加入しているかたは無料で読めますし、初めてご利用のかたは30日間無料で「kindleUnlimited」がお試しできますので、気持ちが落ちている時など、この本や他の様々な本から、元気や刺激をもらってみてはいかがでしょうか。
今回は10日放送分を書きましたので、次回は17日放送分を書きたいと思います。引き続きお付き合いいただければ嬉しいです。
それでは今日はこのへんで。コノハでした。