今回の記事は前回の続きで、『林先生の初耳学』1月17日放送分を、お送りしたいと思います。
林先生とローランド。それぞれの分野で成功を収めているお二人の会話からは、不安定な世の中をポジティブに生き抜くためのマインドを、感じ取ることができました。
「最近ちょっと気持ちが沈みがちだな~」とか思っているかたは、よかったら読み進めてみてください。気持ちがちょっぴり、上向きになるかもしれませんよ!
林先生・ローランド・夜のお店で社会勉強
ホストクラブという、いわゆる夜のお仕事をするローランドに対して、「夜のお仕事に良くないイメージを持っている人がたくさんいると思うんですけど、夜の仕事の魅力やメリット、逆にデメリットについてどうお考えですか?」と質問する林先生。
それに対して「後ろ盾も才能も学歴も何もない人が、スターダムにのし上がれる稀有な業界だと思っています。特に歌舞伎町ですよね。行けば世界が変わるかもしれない。人生を変えるきっかけがあるのが、この業界の良さだと思っています」と答えるローランド。
そしてデメリットについては、「デメリットで言うと、学歴不問で誰でもなれるわけで、そうなるとモラルやコンプライアンスの意識は必然的に下がるんですよ。でもだからといって高卒以上じゃなきゃこの業界で働けませんとなれば、魅力がなくなってしまう。
ホストの魅力と悪い部分は 表裏一体だと思っているので、ホスト業界の地位を上げていきたいという気持ちはあまりない。最初は考えていたけど、それを求めすぎると業界自体の魅力が無くなってしまうんじゃないかな」と語っていました。
そうなんですよね。ホステスやホストなど夜のお仕事の1番の魅力は、後ろ盾や学歴や資格なんかがなくても、自分の頑張り次第で大金を稼げるところにあると、私も思います。
ただこれらの仕事、始めるにあたってのハードルは非常に低いですが、安定してずっと高収入を維持するのは、並大抵のことではないようです。始めてはみたものの大して稼ぐことができずに辞めていく人が、たくさんいるそうです。(チャットのお客様にそのての話たまに聞くので)
生存競争が激しいのは、どの業界でも一緒ってことですね。
この話題でお2人が話していたとき林先生が、「僕できれば若い男の子に、夜のお姉さんが頑張っているお店へ、生活に支障のない範囲で行ってほしいと思てるんですよ」と言っていたのが、ちょっと印象的でした。
意外にも林先生、若いころから夜のお店へは行かれていたようですが、昔はお金がないからお財布事情を気にしながら通っていたそうです。その頃に夜のお店で経験したことが、芸能界で仕事をするようになってから、役に立ったとおっしゃっていました。
林先生のこの意見にローランドさんも共感していて、ローランドさんの勉強机は、ホストクラブのテーブルだったそうです。そこで騙し騙されたりお金の価値観や倫理観を学んだりと、いろいろなことが学べたとのこと。
夜の街にはいろいろな人間模様がありますから、上手く遊べる人だったら、良い経験や人生勉強になるのでしょうね。
お二人のいうこと、私もかなり共感できました。普段の人間関係だけでは聞けないような話が聞けたり、男と女のちょっとした駆け引きって、ある意味すごく勉強になるんですよね。
私はチャットレディという仕事を通していろいろなかたとお話させてもらっていますが、成功する人にはそれなりの理由があるし、パッとしない人生を歩んでいる人には「だからダメなんだよ」と思わせる理由があります。(私が言うのもなんですが)
いろいろな人と話すうちに、産まれや育ちだけではない、その人の人間性が人生を決めるのだと、思うようになりました。魅力ある人の周りには自然と素敵な人が集まり、それにより新たな成功へと繋がっていくのでしょう。
人との出会いが人生を大きく変えることもありますから、できるだけ多くの人と出会い話をして、実りある人生を歩みたいものです。
お金に余裕のあるかたは、コロナが終息した際には、ぜひ夜のお店へも足を運んでみてくださいw
ローランドらしさを貫きナンバーワンになった!
ホストとして最初は全く売れなかったというローランド。その原因を林先生に問われ、ローランドはこのように語っていました。
「いろんな原因があるんですけど一つ挙げるとしたら、結果だったり利益に拘り過ぎていたのが、一番の理由だと思う。売れたい・結果を残したい・お金が欲しいというのが前面に出すぎていて、守りに入っていたり、どうやったら気に入られるかを気にして発言していたり、そういったことにプライオリティを置いてしまっていた。そのような態度が空回りしてうまくいかなくて、1年間売れずにすごく貧乏な生活をしたんですよ」と語っていました。
なんとローランドさんにも、安いアパートに住み、食費を1日300円で賄っていた時代があったのだそうです。
貧乏な生活を送るうちに、貧乏でも人生なんとかなるんだな、死ぬことはないんだなと感じて、覚悟が決まったと仰っていました。
そして覚悟が決まったことにより、自分のやりたい接客をやろうと決心するのです。
ローランドのやりたい接客とは『選ばれる側ではなく選ぶ側でいたい』というスタンスで、接客をすること。
売れなくても生きていけるならやってみようじゃないかと、ちょっと強気な接客にシフトチェンジすることができ、それが売れるきっかけとなったそうです。
ローランドさんに便乗するわけではないですが、『選ばれる側ではなく選ぶ側でいたい』というのは、チャットレディを続ける上でも重要なマインドなので、私はコレ、めっちゃ共感できました。
誰彼構わずいい顔するよりも、自分の方針をはっきりと打ち出したほうが太客は付きやすいと、私自身、実感しているので。
けれどローランドさんのシフトチェンジは、すぐに上手くいったわけではなく、当初は波風が立ち、「なんなのあの生意気な子」とか「売れてないのに生意気だよね」といった意見もあったそうです。
それでも続けていくうちに「皆が右向け右の接客をしてる中であなたは新しいね」と言ってくれる人が現れ始めて、そこから徐々に売れていき、強気な発言や接客が話題となり、少しずつブランディングが上手くいき始めたそうです。
皆と同じようなことをして守りに入っているだけじゃ、ナンバーワンにはなれなかったはず。結果や利益にこだわらず、やりたいことをやり続けた信念の勝利といったところでしょうか。
信念を貫いても方向性を間違うと売れないでしょうから、やはり頭は相当切れる人ですね。その知能の半分、分けてほしい~w
ローランド流・自信の持ち方
「自信がないという若者が年々増えているんですよ。このような若者にローランドさんだったらどう言ってあげます?」とアドバイスを求めた林先生。
それに対してローランドの答えがこちら。
「自信を持てとは言わない、自信のあるふりだけでいい。自信を持つ持たないって心理的なもので不確定要素だから、自信を持つというのは偶発的なものだと思うんですよ。
でも仕草だったら変えられる。どうしようどうしようと思って座っているよりも、自信がないならないで割り切って、膝組んで堂々と座っていたら、自信が湧いてくることがある」とのこと。
そしてローランドさんは、『自信のあるふりだけでいい』を立証するエピソードも、披露してくれました。
それはダウンタウンの番組に出演したときのこと。
めちゃめちゃ緊張して上手く喋れる自信はなかったけれど、自信のあるふりだけはしておいたそうです。
心臓バクバクでもできるだけゆっくり喋って、相手から目線をそらさずに、声のトーンを落としてしゃべる。そしたらちょっとしたことがウケて、「俺なんかやっていけそうな気がしてきたぞ!」と思ったことが、収録中に何度かあったのだと。
『自信を持つにはまず自信のあるふりをする。それがそのうち自信に変わる』これは一理ありそうですね。失敗したらどうしようとビクビクしまくっていたら、能力が発揮できないまま、機会を逃してしまいそうですから。
自信をつけるためには成功体験が必要で、成功体験を得るためには、自信のあるふりをしてどんどん新しい場に出ていくことが、近道なのかもしれません。動かなきゃ何かも変わらないですものね。
ちなみにローランドさん、強気な発言でお馴染みですが、ビッグマウスは心が弱いからしているのだそうです。
例えば「デブは甘え 普通に生きていたら太らない」という発言にしても、言った言葉に対して責任を持とうと自分を律することができるから、あえて強気な発言をしているとのこと。
ローランドさんいわく、「ビッグマウスの人って心が強いからじゃないと思う。心が弱いから言ったらやらざるを得ない状況を作っている。本当に強い人だったら言わなくてもできるわけですよ」とのことでした。
うーん確かに理屈としてはわかるけど、でも本当にダメな奴とか弱い奴って、人には偉そうに言うくせに自分はできてないってパターン、けっこうありますよね。
だからローランドさんは弱いというよりは、自分に厳しい人なんじゃないかと、私は感じました。
私とてもじゃないけど「デブは甘え 普通に生きていたら太らない」なんて、言えませんもの。
ローランド流・人に産まれた幸せとは?
「最後の質問はすぐに決まりました」そう言って林先生がローランドに投げかけた質問はこれです。
「男に生まれた幸せは何だと思います?」
ローランドさんは14歳の時に父親からこの質問をされたそうですが、当時は答えることができなかったそうです。そりゃそうですよね。まだ14歳ですから。
「男に産まれた幸せはなにか?」この問いに対する父親の答えは「惚れた女に振り回されること」だったそうです。これ聞いて、茶目っ気があって素敵なお父様なんだな~って思いました。
ローランドさんは「家族以上に大事なものはない」と断言していましたし、きっと仲が良くてお洒落で、素敵なファミリーなんでしょうね。うらやまし!
そしてローランドさんの、「男に産まれた幸せはなにか?」に対する答えは、こんな感じでした。
「お金とか利益よりもやりがいを追求できる人生が、人に生まれた幸せだと思っている。というのも百獣の王ライオンだったとしても、目の前に負傷したシマウマがいたら、負傷した獲物を捕るなんて百獣の王のプライドに反するからと、遠くのシマウマを取りに行くことってないじゃないですか。
でも人は勝つことプラス勝ち方にも拘れるじゃないですか。僕そこって人間に産まれた喜びの一つだと思うんですよ。だから僕は男としてというより人として、目先のお金とかよりも、お金の稼ぎ方とか美学とかロマンとか、そういうのを感じられる瞬間が、人間に生まれて良かったと思える瞬間ですね」
私これ聞いて「めっちゃ意識たかーーい!!」って、思いました。
28歳とは思えない大人びた答えに、改めてスゴイ人だなと。
お金の稼ぎ方に対しての拘りみたいなのは私も多少はあって、嫌いなお客にこびへつらってまでは稼ぎたくないし、その気もないのに色恋で釣るような卑怯な真似はしないって決めてるけど、でも目先のお金も大事です。美学なんてもんはなく、ダラダラと待機して、待機保証ゲットしてます!w
それから最後に、「家族以上に大事なものは僕の中にはないですね。それは揺るぎないものだと思います」と語ったローランドに対して林先生が、「自分が新しい家族を増やしたいという思いはまだない?」と質問した時の答えが、いかにもローランドらしくてシャレオツでした。
「そうなんですよね。そこはちょっと矛盾してるとこかもしれないですけど、本当に結婚願望というものがなくて、世界に一個ぐらい誰も登れない山があってもいいんじゃないですか」と、爽やかな笑みを浮かべながら申しておりました。
自分のことを「誰も登れない山」とか言っちゃうあたり、やっぱりローランドですね!w
お金の稼ぎ方とか美学とかロマンとか、そいういったことに拘れるのは一部の勝ち組の人の特権だとは思うのですが、小さなことでもいいので、自分なりの美学とかロマンとかを持つことって、生きるモチベーションを保つ上で、けっこう必要なことかもしれません。
林先生とローランドさんのお話を聞いて、私なりの美学やロマンを探してみたいなという気持ちが、低温ながら沸々と湧いてきたのでした。
こんな時代をポジティブに生き抜くヒント
●全力で頑張ってダメなら未練なく次へいける!
●ちょっと素敵な勘違いをしてみる!
●自分自身のやり方を貫くことで人生が好転することもある!
●自信がないならあるふりしろ!
●稼ぎ方に拘り美学やロマンを持て!
これまでずっと生きづらさを感じてきた私にとって、今回のようなお話はズシリと重く響きましたし、心にたくさん栄養をもらえました。
10日と17日の放送を通して、これからをポジティブに生きていくためのヒントを、与えてもらったような気がします。
と、こんな感じでローランドさんの好感度は私の中で爆上がりしたわけですが、残念ながら『ローランド・ゼロ』は、内容が薄くあまり面白くないのでお勧めできません。(あくまでも私の所感ですが)
私としては断然こちらがお勧めです。
「kindleUnlimited」でも読めるので、気持ちを上げたい時や自信が欲しい時にでも、よかったら一読してみてください。
コロナ渦が長引き不安定で先行き不透明な時代ではありますが、ローランドさんのように自信満々とまではいかずとも、なるべく前を向いて、ポジティブに生きていきたいですね!
それでは今日はこのへんで。コノハでした。