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【HSPの対処法】生きづらさを軽くする6つの方法とは?

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 HSPという言葉を聞いたことはあるでしょうか。HSPとは「感受性が強く敏感な気質を持った人」のことで、「Highly Sensitive Person」の頭文字を取って、HSPと呼ばれています。HSPとは要するに、すごく繊細な人という意味なのです。

 

HSPの人は感受性が強すぎるがゆえに、日常生活のあらゆる場面で気を遣ったり傷ついたりして、生きづらさを感じてしまいます。書くいう私もHSP気質なため、さまざまなことに悩み傷つき、落ち込んできました。

 

学校に通っていたころは「周りに悪口を言われているんじゃないか。今の私の言い方変に思われてないかな」などと、本業である学業よりも周りのことばかりが気になってしまい、勉強にあまり身が入りませんでした。社会人になってからもこの傾向は続き、ずっと生きづらさを感じて生きています。

 

最近になってHSPという言葉を耳にするようになり、自分の性格がおかしいからではなく、産まれながらの気質だと知り、少しホっとしました。

 

HSPに関する本もいろいろと出回るようになり、それらを読んでみると、HSPは悪い事ばかりじゃないと知ると共に、生きづらさを軽くする方法があることも知りました。

 

この記事ではHSPによる生きづらさを軽くする方法6つを、紹介していきます。「嫌ってもいいんだよ!」「断ってもいいんだよ!」と、いろいろな角度から生きづらさに対する対処法を解説しますので、取り入れやすい項目から実践して、少しでも人生のいきづらさを軽減していきましょう!

 

 

HSPの人はなぜ生きづらさを感じやすいのか?

対処法を紹介する前に、HSPの人がなぜ生きづらさを感じやすいのかについて、もう少し掘り下げておきます。

 

例えば周りに100個の刺激があったとして、非HSPの人はそのうちの5個くらいしか刺激を受けないのに対し、HSPの人は80~90の刺激を受けてしまいます。さまざな刺激を受けてしまうがゆえに、傷つきやすかったり、疲れやすかったりするのです。

 

HSPは環境や性格などの後天的なものからなるのではなく、先天的な気質であり、産まれ持った性質であることがわかっています。

統計的にHSPの人の割合は人口の15%~20%といわれているので、5人に1人はHSPの人がいることになります。5人に1人なので決して稀な気質とまではいえませんが、裏を返せば約8割の人はこの性質にあてはまらないため、HSPは少数派となるわけです。

 

少数派ゆえにHSPの特性は共感を得ることが難しく、非HSPの人たちとの差に自己嫌悪や劣等感を感じたり、まわりに合わせようと無理をしたりして、生きづらさを感じやすくなってしまうのです。

 

ではここからは、HSPによる生きづらさの対処法について見ていきましょう。 

 

 

HSPの対処法① 断る勇気を持とう!

HSPの人には、頼まれたり誘われたりしたときに、断れない傾向があります。「断ったら嫌われるんじゃないか。空気が読めないと思われるんじゃないか」などの思考が働き、反射的に頼みや誘いを受け入れてしまうのです。

 

それを続けていると、頼みごとや誘いを断らないあなたを好きな人ばかりが寄ってきます。頼みごとを断らない人というレッテルを貼られてしまうと、それを利用しようとする人が寄ってきやすくもなります。

 

こうなると当然、生きづらくなってしまいますよね。

 

嫌な時は断ることを習慣化すれば、断ったとしても好意を持ってくれる人だけが、よってくるようになります。誠意を持って丁寧に断れば、離れていく人はそこまで多くはないでしょう。頼みごとをや誘いを断って離れていく人は、それまでの人だったと割り切る気持ちも必要です。 

 

嫌な事をイヤだと主張することは、自分にあった人を引き寄せるために、大切なことなのです。素の自分を好きになってくれる人を引き寄せるため、勇気を出して嫌なときには断る。このことを実践してみてください。

 

ただし素の自分に何の魅力もなく、頼み事を何でも引き受けることだけが売りだった場合、それをやめたことで周りに誰も寄り付かなくなってしまう可能性があります。そうならないよう魅力的な人になるための努力は、必要といえるでしょう。

 

 

 

HSPの対処法② 嫌いな人や物は嫌ってもいい!

HSPの人は「嫌い」だと自己主張することが苦手です。相手を怒らせるのではないか、嫌わるんじゃないかと気にしてしまい、嫌いな人のことを嫌いと言えないし、相手が好きと言っている物に対して、私は嫌いだよと、自分の意見がなかなか言えないのです。

 

嫌いだと言えないだけならまだしも、気を遣い過ぎるあまり、嫌いだという感情を気づかれないため、笑顔で好きなフリをしてしまうことすらあります。

 

これ私、学生時代も社会人になってからもやってました。嫌いだと気付かれたら虐められるんじゃないかとか、無視されるんじゃないかとか怯えてしまい、相手の機嫌をとるために、やたらと相手の好みに合わせていました。嫌いであることを悟られないために、ぜんぜん楽しくなんかないのに、無理して笑顔を作って話を合わせていました。

 

おかげで「コノハさんは△△さんが苦手じゃないんだな」と勘違いされてしまって、クセのある感じの悪い人と仕事をさせられた経験が何度となくあります。

 

「私あの人嫌いです!無理です!一緒に仕事したくないです!」と、はっきりと自己主張できていたら、長々と引きこもり人生を送らずに済んだかもしれません。

 

「嫌い」という感覚は大事にすべきものです。あの人嫌い・なんか苦手。このような感覚は、生物の本能からくるものなのだそうです。

「あの人といると変な影響を受けそう。良からぬことに巻き込まれそう」など、生命を守るために防衛本能が働いているのだとか。 

 

ですから「嫌い」という感覚には素直に従い、この人といると辛いなとか、この人のこと好きになれないなとか、こういった気持ちを抱いたならば、無理して付き合うことはやめましょう。

 

仕事上必要となる最低限の会話だけして、普段は「話しかけないでオーラ」を出しておくのです。話しかけないでオーラは、無表情で接したり、少し機嫌の悪い表情や声のトーンにしたりすることで、出すことができます。

 

反射的に気を遣ってしまうHSPの人にとっては、少し機嫌の悪い表情や声のトーンにすることは難しいかもしれませんが、少しずつ実践していくことで、新しい思考を上書きしていきましょう!

 

考え方や行動のクセは変えることができると、私が通う精神科の医師はおっしゃっていたので、HSPだからと諦めずに、思考のクセを変えていき、生きづらさを少しでも軽くしていきたいですね。

 

 

HSPの対処法③ 相手がなぜ機嫌が悪いのか確認してみる

HSPの人は感受性の強さにより、相手の機嫌を察する能力が高いです。相手の機嫌の悪さに気づくこと自体は悪い事ではないですが、その機嫌の悪さが自分のせいだと感じてしまう傾向にあるため、そばに機嫌の悪い人がいると、辛さや不安を感じてしまいます。

 

HSPの人は産まれつき、脳の偏桃体の働きが活発だと言われています。偏桃体は不安や恐怖といった感情に大きく関わっている部位なので、HSPの人はささいな事にでも、不安や恐怖を感じてしまう傾向にあるのです。

 

そのため傍に機嫌の悪い人がいると、機嫌の悪い原因は自分なのではないかと、不安になってしまいます。

 

この事に関しても私は当てはまっていて、相手の機嫌の悪さが自分のせいだと思い込み、「私が昨日とった行動が悪かったのかな」「あの時の返事の仕方が悪かったのかな」などと思考を巡らせ、気に病んでしまっていました。

 

相手が機嫌の悪さを私にぶつけてきたとしても、私はそれを自分のせいだと思ってしまい、とにかくこれ以上相手の機嫌を損ねないようにと辛い気持ちを押し殺して、相手の機嫌をとっていたのです。

 

こんなことばかりやっていたら、そりゃあ人と接するのが苦痛になりますよね。だからもうこれからは、自分ばかりを責めて相手の機嫌を取るような行動とは、おさらばしなければなりません。

 

もし傍に機嫌の悪い人がいたとしたら、自分のせいだと気に病む前に、確認してみればよいのです。「何かあったんですか?」「なんかイライラしてませんか?」「私の提出した書類に不備がありましたか?」などと確認して、自分せいではないと、はっきりさせればいいのです。

 

空気を読むのが得意で察する能力が高いのはHSPの長所ですが、変に深読みし過ぎて、何でも自分のせいにするのはやめましょう!

 

 

HSPの対処法④ 困っていそうな人を助けるのをやめてみる

HSPの人はその繊細さから、相手が困っていることを敏感に察知してしまいます。またその繊細さゆえに、困っている人を見て見ぬふりをすることに罪悪感を感じるため、頼まれてもいないのに、先回りして相手を助けようとする傾向があるのです。

 

助けたことに対して感謝されればよいのですが、時には助け方が相手の意に沿わず、感謝されないことも。それどころか「そうじゃないんだよね~」などとダメ出しをされてしまい、落ち込んだり苦しんだりする結果となることも。

 

このように「力になれなかった」「助けてあげられなかった」と落ち込むことを防ぐため、困っている人を見かけても、先回りして助けるのはやめましょう。

 

「あの人なんか困ってそうだな」と思っても黙って見守り、相手がSOSを出してから助けることで、「そうじゃないんだよね~」などと言われることはなくなり、負担を減らすことに繋がります。

 

先回りして助けるのは本当に仲の良い人だけにして、それ以外の場合は、SOSを出されてから助けるほうが賢明です。

 

 

自分が繊細であることを自覚し、なるべく面倒なことには関わらないようにすることで、デリケートな心を守りましょう!

 

 

HSPの対処法⑤ 頼る発想を持とう

HSPの人は、相手に頼ることが非常に苦手です。頼ったら迷惑がられるんじゃないか、ダメな奴と思わるんじゃないかとあれこれ考えてしまい、なかなか頼ることができません。

 

「わからない事があるから教えてほしい」「パソコンにおかしな画面が出てしまったから見てもらいたい」などと思っていても、なんか今忙しそうだし頼んだら迷惑だよなと、勝手に空気を読んで諦めてしまうことも少なくないのです。

 

このような時には、「今大丈夫ですか?」「これやってもらっていいですか?」と確認したり、「お忙しいところ申し訳ないですが」と前置きした上で頼んでしまえばいいのです。そうすれば今すぐには無理だったとしても困っていることは伝わるので、何かしらの助けは差し伸べてもらえるはずです。

 

私はどこまで人に頼っていいのか匙加減がわからず、能力が低いくせに全て自分でやろうとして、失敗した経験があります。気軽に質問したり頼んだりできる人が、会社勤めをしていた時にはとても羨ましかったし、どうしたらあんな風に気軽に頼み事ができるのだろうと、悩んでもいました。

 

できないから頼む。当たり前のことといえば当たり前なのですが、HSPの人の中には、このごく当たり前な事を難しいと感じてしまう人もいるのです。

 

頼み事をする練習として、まずは「ちょっとそこのお醤油とってもらっていいですか?」くらいの、軽いお願いから始めてみてはどうでしょうか。 

 

実は私これ、言えなかったです。食堂の広いテーブルの数か所にお醤油やソースが置いてあって、そこから離れた席に座っているときは誰かに頼んでとってもらわなければいけないのですが、「ちょっとお醤油とってもらっていいですか?」が言えず、本当は醬油やソースをかけたいのに、かけずに食べていました。

 

繊細すぎるがゆえに「ウザがられるんじゃないか」「迷惑がられるんじゃないか」などの感情が邪魔をして、頼んでもいいような事でさえも頼むことができない。これだと社会生活を送る上でかなり支障をきたすので、「できない時は頼る」という行動を身につけていきましょう!

 

 

HSPの対処法⑥ とりあえずやってみる

HSPの人は失敗を恐れるあまり、新しい趣味や仕事を始める前などは、念入りにシミュレーションをする傾向にあります。きっちりやらないと気が済まない気質なため、始める前にあれこれ調べたり、リスクを埋めながらやったりするので、仕事の進み具合は遅い人が多いようです。

 

HSPの人は基本的な部分をざっと確認してすぐにとりかかるので、HSPの人と比べると進み具合が早く、一見するとHSPの人は、仕事ができない印象を持たれてしまいがちです。

 

ですがHSPの人は物事を慎重に進めるためミスが少なく、後から修正しなければならない事は少ないため、最終的にはスムーズに結果を出す人も多いです。

 

ただHSPの人は、マルチタスクは苦手としています。すべてを完璧にやろうとするためどれから手を付けていいかわからなくなり、パニックになってしまうのです。

 

HSPの人は能力が低いわけではなく、刺激に弱くいろいろな事が気になってしまう気質なので、一度にいろいろな事を頼まれると、集中力が分散し、パニックになりやすいという特徴があります。

 

最初から全てを完璧にやろうとするのではなく、ざっと優先順位を決めて、とりあえずやってみる。「ダメだったらその時に修正すればいいや」くらいの気持ちを持ち、あまり深く考え過ぎずに「とりあえずやってみる」の精神で進めていくと、仕事の効率が上がるのではないでしょうか。

 

加えて言うとHSPの人は、自分で物事を考えてコツコツと作業をするのは得意です。変な刺激や邪魔が入らないように環境を整えれば、感受性の強さを発揮して、ビジネスやクリエイティブな方面で成功しやすいといわれています。

 

 

HSPと非HSP」お互いに理解しあおう!

 HSPの人はその繊細さや感受性の強さゆえに、些細な事に傷ついたり悩んだり、ちょっとした事が気になって集中できなくなったりと、面倒くさい側面を持ち合わせています。

 

生きづらさを軽減するために、HSPの人は対処法をこうじていく必要はありますが、産まれ持った気質なだけに、全てを改善するのは非常に困難です。

 

HSPの人から見たら「細かい事をいちいち気にしやがって」と、HSPの人のことを面倒くさく感じるかもしれませんが、世の中には感受性が強く繊細な人もいるのだということを理解して、言い方や態度に、ほんの少しだけでも気を遣ってもらえたらなと思います。

 

ちなみに私はHSPで、弟は非HSPです。そのため会話の仕方や生活習慣に大きな差があり、弟のことをひどくストレスに感じることがあります。ときには大喧嘩に発展することも。

 

兄弟でさえお互いのことを理解しあうのは難しいのですから、他人同士ならなおさら難しいでしょうね。

 

それでも同じクラスだったり同じ部署だったりしたら、接触は避けられませんから、お互いに歩み寄ってうまい具合に共存していけるといいですね。

 

今回の記事で書いた内容は、こちらの書籍を参考にしています。HSP関連の書籍の中でも非常にわかりやすく、実用的な内容となっているのでオススメです。

 

 繊細であることによって辛い思いをすることも少なくないですが、デメリットにばかり目を向けず、繊細であるがゆえの良い部分にも目を向けて、できるだけ前を向いて生きていきましょう!

 

それでは今日はこのへんで。コノハでした。

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