数日前ツイッター上で、以下のような発言がありました。
それに対しての返信で、以下のような発言がありました。
この2つの発言に対してはバッシングがかなりあったようで、現在はこれらの発言は削除されています。
最初の「未婚子なしの人権なくせ、追い込んで子供産ませろ」発言をした人は、『橋本琴絵』という女性です。この方のツイッター上のプロフィールは、このように書かれています。
「人種差別を許さない」と書いてあるけど、自分の思想にそぐわない人に対しては「人権なくせ」とまで言い放っているので、言っていることに一貫性がないような違和感を覚えました。
この方のツイッター上でのその他の呟きを見ると、強気でバイアスがかった発言が多い印象を受けます。日本会議の会員になっておられますし、発言内容から察するに、政治にとても関心がおありのようです。
でも「未婚子なしの人権なくせ、追い込んで子供産ませろ」などという過激な発言をする人が政治家になってしまったら、生き方の多様性が認められず、生きづらいと感じる人が増えてしまいそうです。
少子高齢化の改善は、重要な課題ではあります。しかし暴言とも取れるような威圧的な言葉や力づくでどうにかするようなやり方では、傷つく人や悲しむ人も増えることでしょう。
私は上記2つの発言を見て、深い悲しみを感じるとともに、奈落の底へと突き落とされたかのような、絶望までも感じました。
独身子なしどころか人並の所得すらない私なんて、真っ先に人権はく奪されそうだなとショックを受けすぎて、自然と涙がこぼれました。
今回はこの「未婚子なしの人権無くせ 追い込んで子供産ませろ」発言について、思うところを語っていこうと思います。
追い込んで子供産ませて幸せになれるの??
「未婚子なしの人権なくせ 追い込んで子供産ませろ」
これを最初に見た時、かつて非道な大量虐殺をした、どこぞの独裁者が頭をよぎりました。現代の日本にこんな過激な思想を持った人がいるなんて、それを堂々と公の場で発言するイカレタ人間がいるなんてと、心に戦慄が走りました。
「今は昔のように結婚をお世話するお節介な人が減ったから、未婚率が上がってしまった」と、お節介を焼く人が減った現代を嘆く言い方をする人に、何度か出会ったことがあります。
けれど私は、誰かれ構わず結婚できていた時代に終わりを告げたことは、むしろ良い事だと思っています。
若者や子供の人口が減り、超高齢化社会になってしまったことによる弊害が起きている側面から見れば、誰かれ構わず結婚できていた時代のほうがよかったのでしょう。
しかし明らかに結婚に向かない人までが結婚し子供を作ってしまうことの危うさも、考えなければならないと思うのです。
子供は産まれてくる家を選ぶことはできないのですから……。
明らかに親として役不足な人や、人間的に欠陥だらけの人にまで周りがお節介を焼き、なんとか相手を見つけて結婚させてしまう。
この悪しき習慣によりこの世に誕生させられた子供たちは、まともな親元に産まれた子供たちよりも、ちゃんとした大人になれない確率は高いでしょう。
- 教育や学ぶことの大切さを知らない大人
- アンガーコントロールができずにやたらとキレる大人
- 家族を愛することができず、自己愛しか持つことができない大人
- 自分のためにしか時間もお金も使いたくない大人
これらの大人が結婚したとして、そこに産まれた子供は、はたして幸せになれるでしょうか?? 私の個人的な見解としては、思いっきり「NO」です。
実際に私の父親は、上記の条件全てに当てはまります。それに加えて父親からの遺伝のせいで、私たち兄弟は以下のような辛い特性を背負わされたのです。
- 胴長短足
- 薄毛
- 永久歯が通常の3分の1しか生えない
- 発達障害
- 逆さまつ毛
- アトピー性皮膚炎
- 不眠症
これらぜーんぶ、父親からの遺伝のせいです。
ここまでてんこ盛りで欠陥遺伝子を背負わされると、学校でイジメの標的にされるし、社会に適応するのが難しいしで、ほんっとうに生きるのがシンドイです。
不適切な言い方になってしまいますが、欠陥だらけの大人が子供をもうけてしまうと、その子供が社会に適応できない確率は、はっきり言って高いと思います。
そしてさらに不適切な言い方になってしまいますが、推定60万人以上はいるとされている中高年の引きこもりは、誰もかれもが義務的に結婚していた時代が産んだ、負の産物だとも思っています。
「子供は社会の宝」という言葉がありますが、本当の意味で宝なのは、¨勤労と納税の義務をはたせる大人¨です。
子供の数を増やしたところで、ニートや犯罪者に育ってしまえば、社会のお荷物が増えるだけですから。
やたらと子供の数を増やしても社会に貢献できない大人になってしまったら、経済や社会を支えるという側面から見ると、あまり意味がありません。障害年金や生活保護を申請する人が増えれば、それだけ社会の負担が増えます。
まともな大人に育つにはまともな親が必要で、少なくとも私の父親のような人間は、いくら定職についていようとも、結婚すべきではありません。
人権なくなるから結婚しなきゃ!!
ではなく、愛する人ができ、その人と共に人生を歩んでいきたいから結婚するのが、結婚の本来あるべき姿なのではないでしょうか。そしてそんな2人が愛し合った結果として、子供を授かるべきです。
愛されてもいないし望まれてもいないのに、ただただ社会と親の老後を支えるためだけに産まれてこさせられるなんて、そんなのあんまりだと思いませんか……。
独身者だって税金や年金納めてるんだ!!
「仰るとおり。うちの息子達がこれから納める税金で、独身で好き勝手生活してきた人達のインフラと老後を支えるなんて理不尽です」
このご意見も、どうかと思うんですよね。だって子供を育てるのに、皆の税金が使われているわけじゃないですか。
義務教育や公立高校の授業料が無料だったり、扶養控除があったり、出産手当がでたりするのは、税金が投入されているからです。
もし独身の人や子供のいないご夫婦が、「私たち子供いないから子育て支援に使う分の税金は差し引いた額にしてくださいね!」とか言い出したら、今と同レベルの子育て支援は、持続不可能となるでしょう。
それに独身者や子供のいないご夫婦だって、健康保険料や年金や住民税などを支払い、年金受給者や社会福祉などを支えています。
それなのに「子供のいない人の老後を支えるのは理不尽だ」という発言は、なんか違くないですか??
「仰るとおり。うちの息子達がこれから納める税金で、独身で好き勝手生活してきた人達のインフラと老後を支えるなんて理不尽です。」
これを言うなら、税金で成り立つ全ての子育て支援を受けずに、自分達の給料のみで子供を大学まで行かせてから、言うべきではないでしょうか。
そしてさらに言ってしまうと、こんな偉そうな事を言っておきながら、もしご自分の子供が何らかの理由で働けない状況になってしまったら、どうするおつもりなのでしょう。
独身で好き勝手してきた人達のインフラと老後を支えるどころか、自分の生活すら支えられず、独身者たちが納めた税金も含まれているであろう社会福祉費から、障害年金などを受給するわけですよね。それプラス税金を免除されたりもするわけですよね。
当然のことながら、障害年金や生活保護などは、皆が納めた税金で成り立っています。納税者の中には、当然独身者もいます。
どの人も、福祉のお世話になる可能性はゼロではないです。生きている限り、病気や事故の可能性はあるのですから。
それにそもそも、「独身で好き勝手生活してきた」とおっしゃっていますが、何を基準にして好き勝手と言っているのでしょうか。どんな生活だと好き勝手になるんでしょうね。
人それぞれに価値観や考え方は様々ですし、自分の考えを主張するのは、決して悪い事だとは思いません。
ですがあまりにもツッコミどころ満載でロジックが成り立っていないようなご意見ですと、建設的な意見交換はできませんから、もう少し考慮してから発言すべきなのではないでしょうか。
感情にまかせて理屈の通らない発言をするのは、身内の間だけでやってほしいです。
とはいえこんな己の損得勘定のみを考えてる家族の会話って、なんかヤバそうだな。こういった親が育てた子供は、ちゃんと血の通った大人に育つのだろうか……。
血の通わない子供が大人になって社会に出たら、この世はますます殺伐とするんだろうな。
今の世の中、余裕のない人が増えて、弱者に対しての風たりが強くなっているように感じます。
ですがこんな世の中だからこそ助け合いの精神を忘れず「生きづらい」と感じる人が少しでも減るよう、助け合いが当たり前にできる世の中になっていってほしいです。
自分に合ったライフスタイルで生きていける世の中に!!
確かに少子高齢化は深刻な社会問題です。
でもそれを解消するために、結婚を義務付けるかのごとく追い込んで子供を産ませるのでは、個人の幸福度の低下に繋がってしまうでしょう。
「結婚できない」ではなく、「結婚したくない」という価値観の人もいます。子供が好きではないと感じる人もいるでしょう。
それに、親になるのに相応しくない人間性の人もいます。
ゆえにみんながみんな、結婚して子供を作るのが正解なわけではないと思うのです。
ライフスタイルが多様化している現代においては、無理やり子供を増やすよりも、独身でもきちんと最後を迎えられるような体制を、構築していくべきなのではないでしょうか。
老後のためにしたくもない結婚をし、老後のために子供が好きじゃないのに子供を作り、子育てに多くの時間とお金を費やす。このように老後のために望まない生き方を選択するのって、なんというか本末転倒な気がしてしまうんですよね。
日本人はとかく¨死¨について論ずることを、避ける傾向があるように思うのですが、そろそろ安楽死・尊厳死について、真剣に議論する時期にきていると、個人的には感じています。
自分のことが自分でできなくなった時、穏やかに命を終えることができる制度があれば、介護や医療現場への負担は軽減されるはずです。
必要以上に寿命を延ばさないことにより、年金の受給年数が短くなるので、現役世代の税負担も、少しは軽くなるはずです。
- 結婚したくない人
- 子供をもうけたくない人
- たくさん子供をもうけて賑やかな家庭を作りたい人
- 何が何でも長生きしたい人
- トイレ・食事・入浴などが自分でできなくなったら人生を終えたいと考える人
このように人生観や価値観は、人によって様々です。それぞれの価値観やライフスタイルに合った生き方ができるような国に、今後の日本が変化してくれることを切に願います。
それでは今日はこのへんで。コノハでした。