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【立てない・ろれつが回らない・記憶がない】母を襲った突然の病

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昨日の夕方、お腹がすいて台所へと行った私の目に、驚くべき光景が飛び込んできました。なんと、母親が台所で倒れていたのです。

 

結論から言うと、現時点では少し回復して普通の状態に戻りつつあるのですが、倒れた時の状況や回復後に聞いた話がなかなかショッキングだったため、楽観視はできない状態だと感じています。

 

今回はこの母が倒れたことについての詳細を、まとめていきたいと思います。

 

 

台所で倒れていた母

お腹がすいたので何か食べるものはないかと、台所へと行った私。

台所へ行くと、壁にもたれかかるようにして仰向けで倒れている、母の姿がありました。

 

倒れてはいたものの目は開いていたため、意識はあるのだと思った私は、「どうしたの? 何かあったの?」と尋ねました。

 

尋ねたことに対しての返事はなかったものの少し動いてはいたため、「大丈夫? どこか痛いの? めまいでもおこしたの?」と、さらに尋ねてみました。

 

それに対しての答えも帰ってきませんでしたが、倒れていた状態から体を起こし、立とうとしているようでした。ですが足に力が入らないようで、立つことができません。

 

それを見た私は「どうしたの? 足が痛いの?」と声をかけたところ、首を横に振りながら「力が入らない」と、やっと母が私の問いかけに応じました。

 

問いかけに返事があったため、さらに私は「どうして倒れたの? お酒飲んで酔っ払ってるの? 酔ったせいでふらついたの?」と尋ねましたが、また答えが返ってきません。そのご何度も・何度も「酔っぱらってるの? お酒どれくらい飲んだの? 酔っぱらったせいで倒れたの?」と声をかけ続けましたが、何も返事はありませんでした。

 

返事はありませんでしたが、もぞもぞと動き態勢を変えて、母はまたもや立ち上がろうとしているようでした。

 

 

力が入らず立ち上がることができない

立ち上がろうとしている母の姿を見た私は、「無理して立たない方がいいんじゃないの?」と声をかけましたが、それに対する返事もなく、相変わらずもぞもぞと動いては立ち上がろうとしています。

 

私の問いかけにほとんど応えず会話が成り立たない状態にだいぶ不安を感じたものの、以前にひどく酔っぱらって似たような状態になったことがあったため、お酒のせいなのか病的な要因でこのようになっているのかがわからず、私はとても困惑しました。

 

救急車を呼んだ方がいいのかとも考えたのですが、意識はあるし痛がっている様子はないため、とりあえず立てるかどうかやってみようと思い、立ち上がろうとしている母に、手を貸してみることにしました。

 

「ここを掴んでせーので力を入れてね 私は腕を持ち上げるから」と、私は母に指示を出します。「せーの」の掛け声とともに、母は立ち上がろうと踏ん張り、私は引き上げようと腕を持ち上げました。最初はなかなか立つことができませんでしたが、5度目のトライだったでしょうか。なんとか立ち上がることに成功したのです。

 

やっとの思いで立ち上がることはできたものの、調理台に寄りかかって立てている状態で、そこから離れるとふらついてしまうという、危なげな様子でした。

 

 

ろれつが回らない・質問に答えられない・字が上手く書けない

調理台に寄りかかってなんとか立てている状態ではありましたが、母が立ち上がることができたことで、私は少しだけ安心しました。

 

ただ以前にテレビで、『隠れ脳梗塞』や『一過性脳虚血発作』などの情報を目にしたことがあったため、その危険性が私の頭をよぎってはいました。

 

■一過性脳虚血発作とは?
一過性脳虚血発作(TIA)は、脳梗塞の一種です。「手が動かなくなった」「物が2重に見えた」「言葉が出なくなった」などの症状が出ますが、10分~1時間以内で自然とよくなります。しかしこれが起きるとその後非常に高い割合で本物の脳梗塞になる危険性が高くなります。とくに2日以内に症状が起きやすくなるので、脳梗塞の黄色信号と考えてください。
(東京医科大学病院 市民公開講座より引用)

 

■至急対応すべき一過性脳虚血発作(TIA)の症状
◎片側の顔面と手足が動かない、しびれる
◎片目が見えない
◎物が2重に見える
◎言葉がでない
◎人の話が理解できない
◎ろれつが回らない
(東京医科大学病院 市民公開講座より引用)
 
 

 こういった病気の危険性が頭をよぎった私は、母に簡単な計算問題を出したり、住所や電話番号が言えるかを尋ねてみました。

 

先ほどは私の問いかけにほとんど応えなかった母ですが、これらの問いかけには、ろれつが回らなかったり、答えの内容がおかしかったりはしたものの、いちおう返事が返ってはきました。

 

ですが驚くべきことに、簡単な計算問題を間違えるし、自分の家の住所や電話番号がなかなかな出てこないのです。見かねた私が正しい住所や電話番号を伝えても、それでも正しく住所や電話番号を答えることができません。

 

「まさか認知症?!」とそちらの心配も頭をよぎり、この時私の頭の中は、不安や心配やどう対処したらよいのかわからない気持ちで、パニックになりかけていました。

 

パニックになりかける気持ちをなんとかなだめて、次は文字が書けるかを確認するため、紙とペンを調理台におき、住所を書くよう母に伝えました。

 

先ほど正しい住所を教えたにも関わらず、なかなか正しく住所を書くことができません。電話番号も同様に、すんなりとは書けませんでした。

 

何度も書き直してようやく住所と電話番号が書けたものの、その字はとても大人が書いたとは思えぬほどグニャグニャで、まともに読めるような字ではありません。

 

「どうしてそんな字になっちゃうの? 力が入らなくてペンが握れないの?」と尋ねる私に、母は「う~ん 握れん」と、力なく答えました。

 

このようなやり取りを続けて30分程たった頃でしょうか。弟が仕事から帰ってきました。

 

 

『立てない・ろれつが回らない・質問に答えられない』は以前にもあった

仕事から帰ってきた弟に、私はこれまでの経緯を説明しました。

 

それを聞いた弟は、「前にもこういうことあったんだよね」と言い、その時の様子を話し始めます。母はその時にも力が入らず立ち上がれなかったり、聞いていることに対して答えが返ってこなかったり、ろれつが回らずおかしな話し方だったそうです。

 

弟の話を聞いて、今回の状態とかなり一致しているなと感じました。

 

そして弟によるとその時の母親の状態は、体が左側に傾いていて、唇の右側だけが動いているような感じで、左右対称に口が動いていなかったというのです。

 

そして今回も同様に、母は調理台に寄りかかりつつ左側に傾いています。私は口元までは見ていませんでしたが、ろれつが回らないのは唇の左側が上手く動かないせいだったのかもしれません。

 

「これはお酒に酔っぱらったせいではないな」と、病気を疑う気持ちが確信へと変わっていきました。

 

余談ですが私が前回の母の件を知らなかったのは、私の精神状態を配慮して、私には知らせないようにしたためです。当時の私は精神状態がかなり不安定だったため、心配させてうつ病をさらに悪化させてはいけないと、気遣ってくれたようです。

 

 

記憶がすっぽり抜け落ちている

私では母を支えて移動させるのが難しいため、しばらく台所に立たせたままになっていましたが、弟が帰ってきたため、母を移動させソファーに座らせました。

 

そのあと作りかけとなっていた料理をしたり片付けをしたりなどの作業を、私と弟で手分けして済ませました。その間ソファーで休んでいたからなのか、母の様子はいつもの状態に戻りつつあり、自分の足で立ち1人でトイレへと行くことができました。

 

料理や片付けを済ませると私と弟もソファーのある場所へ行き、改めて母の状態を確認するため、いろいろと話を聞いていきました。

 

まずはネットで見た、『脳卒中を疑う人向けのテスト』というものをやってみました。テスト内容は以下のようになっています。

 

1.にっこりと笑って笑顔を作る

マヒがある場合は、顔の片側が下がったり歪みがみられたりします。

 

2.手の平を上に向け両腕を上げた状態を10秒以上キープする

手の平を上にした状態で肩と同じ高さまで腕を上げ、その状態で10秒以上キープします。マヒがあると片腕が上がらなかったり、上がっても維持できずに下がってしまいます。

 

3.簡単な言葉を言ってみる

「今日は雨が降っているのでジメジメしますね」や「先日いただいたお饅頭はとても美味しかったです」などの、簡単なフレーズをいつも通り話せるかどうかを確認します。マヒがあるとなかなか言葉が出てこなかったり、ろれつが回らなかったりして上手く話すことができません。

 

私が倒れている母を発見した時には、ろれつが回らず上手く話すことができませんでしたし、体が左側に傾いていました。しかし時間の経過により症状が改善したようで、テストを行った時点では、3つともクリアすることができました。

 

テストをクリアし母の表情にも笑顔が戻ったところで、「何をしている時に倒れたのか? 倒れる前にめまいや頭痛などの前触れはあったのか?」を尋ねました。

 

すると驚いたことに、母は倒れた時のことを覚えていないというのです。

そして更に驚くべきことに、倒れている母に私が話しかけたことや、腕を持ち上げて立たせようとしたこと。紙とペンをもってきて住所や電話番号を書いたこと。弟が帰ってきた時のこと、弟が支えてソファーへ連れて行ったことなどを、全て覚えていないというのです。

 

それを聞いた私が、「じゃあ倒れる前の最後の記憶はどこなの?」と聞くと、リビングで座って餃子の皮を包んでいたところまでしか覚えていないと言うのです。

 

「リビングで座って餃子の皮を包んでいたところまで」と母は言っていますが、私が倒れている母を発見した場所は台所です。しかもすでに焼きあがっている餃子が、お皿にのせられていました。このことから、リビングから台所へ行き、餃子を焼いたことは明白です。にも関わらず、母にはリビングから台所へ行った記憶も、餃子を焼いた記憶も無いというのです。

 

そのことに驚いた私が、「リビングで餃子の皮を包んだ後の次の記憶はどこから覚えてるの?」と尋ねると、ソファーで横になったあたりからだと言うのです。

 

これらの話をまとめると、リビングで餃子の皮を包んだ後の記憶は全てが抜け落ち、弟がソファーに連れて行ったことさえも覚えておらず、ソファーで休んでしばらく経ってから、やっと記憶を認識できるようになったということになります。

 

母が倒れた正確な時間がわからないのであくまでも推測になりますが、おそらく1時間~1時間半くらいの間の記憶が、すっぽりと抜け落ちていることになるわけです。

 

 

救急車を呼ぶべきか呼ばざるべきか??

70間近の高齢者とはいえ、ここまで記憶が抜け落ちるなんてタダ事じゃない!! と、私も弟も戸惑い、救急車を呼ぶべきなのかどうか、とても悩みました。

 

呼んだ方がいいような気はしたものの、ソファーで休んでからは普通に話せて動けるようになっていたため、救急車の人が来てこの状態の母を見たら、救急車をタクシー代わりに使う非常識な輩だと思われてしまうのではないかと、思ったりもしました。ゆえに救急車を呼んでもいいものかどうか、本当にとても悩みました。

 

さんざん悩んだ末に、母は現状では普通に動けているしどこも痛い所はないといって言っていたため、救急車は呼ばないという結論に至ります。

 

しかし病院へは連れて行くべきだと強く感じたので、私が以前受診したことのある脳外科に、ネットで予約を入れました。そこの病院にはMRIを始め一通りの検査設備が整っているため、すぐに検査してもらえるはずです。

 

たまたま月曜日の10時に予約が空いていたので、あさって母を連れてさっそく病院へ行ってきます。どんな診断がくだるのか、今から心配で仕方がありません。

 

 

一人っ子じゃなくてよかった!

私と弟はある事が原因で、ここのところずっと険悪な雰囲気が続いていました。

同じ家に住んでいながら全く口をきかず、必要最低限の連絡事項をラインでやり取りするのみという、ほぼほぼコミュニケーションを取ることがない状態だったのです。

 

ですが今回母が倒れたことで、必然的に弟との会話が復活しました。こんな時に兄弟喧嘩をしている場合じゃないですからね。

 

今日の母は普通に会話はできたし自分の足でトイレにも行けましたが、「気持ちが悪い」と言っていて、食欲がなくあまり動けない状態です。

 

そんな母に変わって昼間は私が家事をし、夕方頃に仕事から帰ってきた弟は、晩ご飯の準備をやってくれています。明日は仕事が休みなため、母へ付き添って買い物へも行ってくれるそうです。

 

こんな時は本当に、「一人っ子じゃなくてよかった!」と、心の底から兄弟のありがたみを感じます。こんな時にひとりだったら、どんなに心細いことか・・・。

 

昨日母が倒れてから、これからどうなるのかと不安で心配で、何度となく涙がこぼれました。その度に「泣いてる場合じゃない! しっかりしろ!」と自分に言い聞かせていますが、常に不安がつきまとっている状態です。

 

それでも月曜日は弟が仕事なため、私1人で病院へ連れて行かねばなりません。車の運転をすることにもなりますし、医師に状況を説明したり、医師の話をしっかり理解できるよう、心身ともに体調を整えておく必要があります。

 

クヨクヨし過ぎず気持ちを強く持って、まずは無事に病院へ行ってこられるよう頑張ります!!

 

それでは今日はこのへんで。コノハでした。

 

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